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橋下徹府知事が掲げる「大阪都構想」とは何か? 目的は?

11月27日に投開票される大阪市長選挙。10月21日には、橋下徹大阪府知事(42)が「大阪都構想」を掲げて出馬宣言する。知事を辞任しての市長選出馬という前代未聞の展開に注目が集まるが、そもそも「大阪都構想」とはどんなものなのだろうか。

大阪府・大阪市を廃止して新たに「大阪都」を設置する構想。橋下氏は、2015年までに政令指定都市の大阪市・堺市と大阪市周辺の市を廃止して「特別区」を作り、特別区となった旧市の行政機能や財源を都に委譲することを目指している。これによって、以前から議論の的になっていた水道事業をはじめとして、大阪府と大阪市が重複して行っていた事業を一本化し、「二重行政」が解消されることとなる。

「特別区」は、東京都の23区をモデルに「大阪都20区」を設置。東京23区のように、区からの固定資産税・法人税などの収入を都の財源とし、区内の大規模な事業(水道など)を都が行い、その他の事業は20区の独自性に任せる。

この大阪都構想実現に向けて動いているのが「大阪維新の会」だ。橋下徹大阪府知事が代表を務める政治団体で「橋下新党」と呼ばれることもある。設立は2010年4月19日。第17回統一地方選挙で大躍進をとげ、大阪府議会で単独過半数となり、大阪市議会と堺市議会では議会第一党となった。

橋下氏の大阪都構想に対して、東京都知事の石原慎太郎氏は反発している。「橋下氏が2010年8月末、大阪市内で政治資金パーティーを開いたときに、石原都知事はビデオメッセージで『都は元首がいる場所なので、大阪“都”は困る』などと発言し、橋下知事は苦笑いしていたようです」(ジャーナリスト・吉富有治氏)

※女性セブン2011年11月3日号

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