国内

就活「意識の高い学生ww」の根っこはヤンキーと同じと専門家

12月1日の就活「解禁」が近づいてきた。そして、最近の就活現場で目立つのが、「意識の高い学生ww」たちだ。作家で人材コンサルタントの常見陽平氏は、「彼らの行動と生理はヤンキーと通底する」と喝破する。

* * *
「意識の高い学生ww」の波がきています。「意識の高い学生ww」とは、サークル活動や就活に前のめりに取り組み、ソーシャルメディアでのリンク数も多く、意識高い系ツイートを連発。プロフィールも盛りまくり。起業家や社会人との接点を持ちたがり、やたらとイベントを開く。学生団体の幹部などに多いタイプです。

学内でもネット上でも、「意識の高い学生ww」とそうじゃない学生の対立構図が鮮明です。最近では、ちょっとサークルや就活などに前のめりに取り組むと「よっ!意識高い学生!」とバカにされるそうです。

最近、ネット上では「意識の高い学生ww」の批判論者としてヒール化している私ですが・・・。別に嫌いじゃないですよ。頑張っている若者は大好きです。

一方で、たまに「意識の高い学生ww」を見ていて残念だと思うのは、「意識の低い学生」や時にはオトナを見下すこと、賢いふりをしていて意外にデキないこと、「世の中変える」などと言いつつ結局、就活で目立つための取り組みに終わっていることなどです。

マナーも最悪だったりします(でも、起業家タイプの尖った学生だと過大評価されたり・・・)。オトナを利用したがる子もいますね。こういう人に限って、企業に入ってからギャップに悩んだりするわけですね。しまいには「大企業を辞めた自慢」を始めそうで、心配になります。

さて、彼らを観察していて、あることに気付きました。いまから約100年前、社会学者のマックス・ヴェーバーは「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の『精神』」において、プロテスタントの世俗内禁欲が資本主義の「精神」に適合性を持っていたことを発表しました。

そして、私はいま、『ヤンキー魂の倫理と、意識の高い学生の精神』について見解を述べます。ずばり、「意識の高い学生ww」の根っこには、ヤンキー魂があるのではないか、と。 「意識の高い学生ww」の言動は、ヤンキーに通じるものがあります。

●やたらとイベントを開きたがる→代々木オリンピックセンターは意識の高い学生wwがイベントを開くメッカなのですが、その光景は血気盛んなヤンキー大集会とかぶります。イベントに参加する企業の顔ぶれ、集客数を自慢するところなんかも似ていますね。

●団体の規模を自慢する→ヤンキーの「全国制覇!」などというマインドに通じるものがあります。

●意識の高さ自慢→プロフィールを盛りまくる子なんかに多いですね。ヤンキーが髪型や服装、武勇伝を自慢するのにも似ていますねぇ。ソーシャルメディアでの意識高い系ツイートもそうですねぇ。

●団体のユニフォームをつくりたがる→おそろいのジャージをつくるヤンキー集団にも似ていますねぇ。

●オトナに絡む→たまに学生団体幹部に絡まれるのですが、社会に反抗する姿、かぶりますねぇ。

日本人の50%はヤンキー的な文化を引きずっているといいますが、意識の高い学生wwが集まる学生団体にヤンキーの影を見たわけであります。

くれぐれも言いますが、私はヤンキー批判論者ではありません。むしろ、ヤンキー文化の洗礼を受けて育ってきました。そして、ヤンキーは礼儀正しく、根は優しいわけです。意識の高い学生wwも、ぜひ、そこんとこ夜露死苦です。

関連記事

トピックス

麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
「同棲していたのは小柄な彼女」大麻所持容疑の清水尋也容疑者“家賃15万円自宅アパート”緊迫のガサ当日「『ブーッ!』早朝、大きなクラクションが鳴った」《大家が証言》
NEWSポストセブン
当時の水原とのスタバでの交流について語ったボウヤー
「大谷翔平の名前で日本酒を売りたいんだ、どうかな」26億円を詐取した違法胴元・ボウヤーが明かす、当時の水原一平に迫っていた“大谷マネーへの触手”
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
《同居女性も容疑を認める》清水尋也容疑者(26)Hip-hopに支えられた「私生活」、関係者が語る“仕事と切り離したプライベートの顔”【大麻所持の疑いで逮捕】
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
【大麻のルールをプレゼンしていた】俳優・清水尋也容疑者が“3か月間の米ロス留学”で発表した“マリファナの法律”「本人はどこの国へ行ってもダメ」《麻薬取締法違反で逮捕》
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン
賭博の胴元・ボウヤーが暴露本を出版していた
大谷翔平から26億円を掠めた違法胴元・ボウヤーが“暴露本”を出版していた!「日本でも売りたい」“大谷と水原一平の真実”の章に書かれた意外な内容
NEWSポストセブン
清武英利氏がノンフィクション作品『記者は天国に行けない 反骨のジャーナリズム戦記』(文藝春秋刊)を上梓した
《出世や歳に負けるな。逃げずに書き続けよう》ノンフィクション作家・清武英利氏が語った「最後の独裁者を書いた理由」「僕は“鉱夫”でありたい」
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレ(時事通信フォト)
《メンバーの夫が顔面骨折の交通事故も》試練乗り越えてロコ・ソラーレがミラノ五輪日本代表決定戦に挑む、わずかなオフに過ごした「充実の夫婦時間」
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《麻薬取締法違反の疑いでガサ入れ》サントリー新浪剛史会長「知人女性が送ってきた」「適法との認識で購入したサプリ」問題で辞任 “海外出張後にジム”多忙な中で追求していた筋肉
NEWSポストセブン
サークル活動にも精を出しているという悠仁さま(写真/共同通信社)
悠仁さまの筑波大キャンパスライフ、上級生の間では「顔がかっこいい」と話題に バドミントンサークル内で呼ばれる“あだ名”とは
週刊ポスト
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さんが綴る“からっぽの夏休み”「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」
NEWSポストセブン
米カリフォルニア州のバーバンク警察は連続“尻嗅ぎ犯”を逮捕した(TikTokより)
《書店で女性のお尻を嗅ぐ動画が拡散》“連続尻嗅ぎ犯” クラウダー容疑者の卑劣な犯行【日本でも社会問題“触らない痴漢”】
NEWSポストセブン