芸能

木村拓哉ドラマ効果で品川に係留中の南極観測船見学者8倍に

「船の科学館」前に係留展示されている宗谷

毎回、15%を超える視聴率を記録している木村拓哉主演のドラマ『南極大陸』(TBS系)が話題を呼んでいるが、ドラマ効果で初代南極観測船「宗谷」も脚光を浴びている。

ドラマの放送以来、東京・品川区の「船の科学館」前に係留・永久保存展示されている宗谷の見学者が急増しているという。

「目に見えて変化が表れたのは、ドラマ初回放送(10月16日)の次の週末からです」と語るのは、同館の企画・広報課の山田寛さん。見学者数は、10月23日が1257人、10月24日が3153人で、昨年の3~8倍という盛況ぶり。11月にはいってからも、週末には1000人近い見学者が訪れている。

ドラマのロケも行われたことから、「木村拓哉さんは、どこでロケされたのですか?」と尋ねる人や、木村が立った船首に向かって記念写真する人もいるという。船内を見学することもでき、実際に舵輪を触ることができる操舵室も人気だとか。

宗谷は1937年、もともと貨物船として造られたが、その後、海軍特務艦として太平洋戦争を経験。引き揚げ船、灯台補給船を経て、1956年に日本で初めて南極観測に向かい、数々の困難を経て南極大陸へ到達。その後、6度に渡って南極観測で活躍。

「以前は、お年を召したかたやファミリー層が中心でしたが、女性や学生も増えて、男女問わず幅広い年齢層のかたがお越しになっています。南極観測船になる前の“引き揚げ船”時代に縁のある方が、宗谷の船名をドラマで耳にして、あの船だ…ということで船を見に来たかたも少なくありません。宗谷の歴史を感じます」(前出・山田さん)

きょう11月13日放送の『南極大陸』では、第一次南極観測隊を乗せて日本に帰り着いた宗谷が、再び南極へ向かうために改造工事されることに。ドラマの行方とともに、さらに宗谷の注目度がアップしそうだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
立花孝志容疑者(左)と斎藤元彦・兵庫県知事(写真/共同通信社)
【N党党首・立花孝志容疑者が逮捕】斎藤元彦・兵庫県知事“2馬力選挙”の責任の行方は? PR会社は嫌疑不十分で不起訴 「県議会が追及に動くのは難しい」の見方も
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン