国内

ニトリ遺産相続裁判 社長(息子)を訴えた90才母怒りの咆哮

「お、ねだん以上。」のキャッチフレーズ通り、低価格ながら高品質でオシャレな家具を企画、販売して大人気のインテリア会社・ニトリが、“お家騒動”で揺れている。

社長の似鳥昭雄氏(67)が、父の故・義雄氏からの遺産相続をめぐって、母(90)及び3人の弟妹という、まさに身内中の身内から訴えられているのだ。

父・義雄氏が亡くなったのが1989年。その際、昭雄氏は義雄氏所有のニトリとその関連の株すべてを相続した。これらの株の価値は、現在約200億円にのぼるという。一方、母親は不動産、3人の弟妹は1000万円ずつを相続した。

「この配分は、家族が相談して遺産の分割を決めたという遺産分割協議書に基づくものでしたが、母たちは、そんなものに同意した記憶は全くなく、協議書は偽造されたものだとして昭雄氏を訴えたのです」(地方紙記者)

母たちが札幌地裁に訴えを起こしたのは2007年4月。以来5年近く、法廷で骨肉の争いが繰り広げられている。法廷では、ニトリの創業に関して母親が声を荒らげて、怒ったこともあった。

「母親は、昭雄氏と自分たち夫婦の計3人で創業したというのに、昭雄氏はひとりで創業したと主張しているんです」(前出・記者)

ちなみに、創業時の会社登記簿を見ると、代表取締役に義雄氏、取締役に昭雄氏と記されている。

その母に話を聞きに、札幌の自宅を訪れると、家政婦という女性が玄関先に出て、こう対応した。

「取材はお受けできません」

すると玄関の奥から、母と思われる老女の大きな声が聞こえてきた。

「あんた! なんであんたがかってに玄関出てるの! ダメでしょうが! 相手にしない!」

90才の高齢とは思えない、なんとも矍鑠(かくしゃく)とした声。まだまだ怒りが収まらないのだろうか…。また、昭雄氏の弟は、電話でこう回答した。

「兄に期待することはもう何もありません。母も勘当だといっています。もう家族でもきょうだいでもありません」

「お、ねだん以上。」な法廷バトル、判決は来年の1月に下される。

※女性セブン2011年12月15日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

女優・遠野なぎこ(45)の自宅マンションで身元不明の遺体が見つかってから2週間が経とうとしている(Instagram/ブログより)
《遠野なぎこ宅で遺体発見》“特殊清掃のリアル”を専門家が明かす 自宅はエアコンがついておらず、昼間は40℃近くに…「熱中症で死亡した場合は大変です」
NEWSポストセブン
俳優やMCなど幅広い活躍をみせる松下奈緒
《相葉雅紀がトイレに入っていたら“ゴンゴンゴン”…》松下奈緒、共演者たちが明かした意外な素顔 MC、俳優として幅広い活躍ぶり、174cmの高身長も“強み”に
NEWSポストセブン
和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
【懲役15年】「ぶん殴ってでも返金させる」「そんなに刺した感触もなかった…」キャバクラ店経営女性をメッタ刺しにした和久井学被告、法廷で「後悔の念」見せず【新宿タワマン殺人・判決】
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《白パーカー私服姿とは異なり…》真美子さんが1年ぶりにレッドカーペット登場、注目される“ラグジュアリーなパンツドレス姿”【大谷翔平がオールスターゲーム出場】
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
ロッカールームの写真が公開された(時事通信フォト)
「かわいらしいグミ」「透明の白いボックス」大谷翔平が公開したロッカールームに映り込んでいた“ふたつの異物”の正体
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン