ライフ

偏差値30台から東大合格させる学園長が受験必勝5か条伝授

今後、国公立大の二次試験や私立大の一般入試が行われるだけでなく、中学・高校受験を控える受験生にとっても、いよいよ正念場の時だ。合格を家族で喜び合う瞬間のために、親としていまこそすべきこととは…。

「教育において最も重要なのは『家庭力』です。勉強とは、生きていく強さを身につけること、そして受験は限界を超えていく訓練だと、私は考えています。それをいちばん支えられるのは家庭なんです」

そう語るのは、2011年度現役大学合格率94%、医学部合格率95%という驚異的な合格実績を持つTop’s双ヶ丘学園(トップスならびがおかがくえん・京都市)学園長の志村好美さんだ。

Top’s双ヶ丘学園は偏差値30台からでも東大や京大、医学部まで合格させる有名塾。講師の数は100名を超え、そのほとんどが京大出身者。志村さんは講師たちに「生徒一人ひとりの志望校、現在の能力、潜在能力、さらには性格まで把握したうえでカリキュラムを作り、教え方まで変える」ということを徹底指導している。

家族の力、『家庭力』の重要性はわかっても、ストレスから不安を抱えたり、神経質になっている子供に、何を、どうしてあげたらいいのかが難しいところ。受験直前でも効果が期待できる具体的なポイントを5つアドバイスしてもらった。

「1つ目は、受験2週間前には朝型の生活サイクルに切り替えて、テストの時間内に問題を仕上げる訓練をすること。試験時間が90分なら90分以内に設問を解く。本番と同じ状況に慣らすことです。2つ目は、復習をしっかりやること。

手をつけていないことに直前まで取り組もうとする人がいますが、初めて覚えることより一度覚えて忘れかけていることのほうが、記憶に時間がかからない。新しいことを覚えるより、復習を徹底したほうが3倍の得点を狙えます。

3つ目は、覚えることを1冊のメモ帳に書き出して、毎日繰り返し反復すること。記憶は時間より回数に比例します。100個の単語を暗記するのに最初は1時間かかっても、2回目は30分で、3回目は15分で、というようにどんどん効率が上がり、記憶も定着していきます。

4つ目は、昼食後や夕方に20分程度のうたた寝をすること。私の塾では睡眠不足解消のために、ストレスを取り除いて集中力を高めるといわれる水素水を飲んでから、バスタオルを丸めて机で浅い眠りにつくことをすすめています。水素水の利尿効果で自然と目が覚め、頭がスッキリして集中できると生徒からも好評です。

5つ目は、子供が自信を持てる言葉をかけ続けてあげること。“これだけ頑張ってきたんだから絶対受かる!”と親がいってあげることが、実力を発揮できる何よりの力になります」

“最近の子供たちは…”という声は多いが、志村さんは塾を始めた25年前から子供は変わっていない、と語る。子供を信じ、子供に責任を持てる親が減ったことが子供の本来持つ力を変えてしまったのだと。受験は人生の一部にすぎないが、そこで得た成功体験や家族の絆は、子供たちの大きな糧になることは間違いない。決してあきらめず、わが子と一緒に必勝を目指したい。

※女性セブン2012年2月2日号

関連キーワード

トピックス

世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
浅香さんの自宅から姿を消した内縁の夫・世志凡太氏
《長女が追悼コメント》「父と過ごした日々を誇りに…」老衰で死去の世志凡太さん(享年91)、同居するスリランカ人が自宅で発見
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト