ライフ

2010年に英検1級合格した小学生は24人 最年少は9歳だった

中学受験もいよいよ佳境。難関校合格には1日に10時間の勉強も当たり前と言われるが、一方では、そうした難関校を涼しい顔で突破してしまう子供もいる。異次元の能力を持つ超天才児の生態を追った。

* * *
幼稚園の時に漢字で駅名のカードを作り、日本地図の形にJRの主要路線図を完成させてしまったのはA君。「電車が好きで、山手線の駅名を覚えた」「新幹線の名前が全部いえる」なんていう子供は珍しくないが、こうなるとやっぱりレベルが違う。A君は算数も得意で、後に筑駒から東大に進学している。ちなみに母親は、駅名が書き込まれた携帯電話ほどの大きさのカードを、いまも宝物として保管しているそうだ。

確かに子供は好きなことに熱中すると、大人を驚かせるような能力を見せるものだ。有名中学に通う子供の父親たちからは、

「小1の時に参列した親類の法事で配られた般若心経の冊子に興味を持って、すぐに音読できるようになった。読めるようになると、その意味を大人に聞いて回っていたので驚いた」
「小学生の頃から既存のゲームでは満足できず、自分で迷路を作っていた。大人でも解けないような難題だった」

といったわが子の“熱中”エピソードが聞かれた。

もちろん天才が育つためには、家庭環境の影響も非常に大きい。B君の両親は共に医師で、家庭の食卓でも医学用語が飛び交っていたという。その影響だろう、

「Bが5歳の時に『膀胱の上がシクシク痛い』といったのにはびっくりしました。その年頃には人体の仕組みや、臓器の位置はほとんど理解していましたね」(父親)

家の本棚が、天才を開花させることもある。

「C君は幼稚園に入る頃から、マンガや洋書の絵本を次々に読んで、わからない文字や言葉があると親に聞いていた。年中の頃にはゲームが好きで、ゲーム攻略本で漢字やカタカナを覚え、小学校高学年が読むような本も読んでいた。パソコン操作も親顔負けだった。国立大の医学部を出て、今は医師になっています」(幼児教育研究家・わだことみ氏)

最近では英語の早期教育を施す親も少なくない。スタートラインは同じでも、一歩目からして大差をつけてしまう子供もいる。

「私は小5で英検準1級に合格した子を知っています。その子は海外で暮らした経験もなく、親が帰国子女なわけでもありませんでした」

と再びわだ氏。その子は後にハーバード大学に合格したそうだ。

しかし、上には上がいるもので、2010年に英検1級に合格した小学生は24人。うち最年少は9歳というから驚きである。

※週刊ポスト2012年2月10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

ラブホテルから出てくる小川晶・市長(左)とX氏
【前橋市・小川晶市長に問われる“市長の資質”】「高級外車のドアを既婚部下に開けさせ、後部座席に乗り込みラブホへ」証拠動画で浮かび上がった“釈明会見の矛盾”
週刊ポスト
ヴィクトリア皇太子と夫のダニエル王子を招かれた天皇皇后両陛下(2025年10月14日、時事通信フォト)
「同じシルバーのお召し物が素敵」皇后雅子さま、夕食会ファッションは“クール”で洗練されたセットアップコーデ
NEWSポストセブン
問題は小川晶・市長に政治家としての資質が問われていること(時事通信フォト)
「ズバリ、彼女の魅力は顔だよ」前橋市・小川晶市長、“ラブホ通い”発覚後も熱烈支援者からは擁護の声、支援団体幹部「彼女を信じているよ」
週刊ポスト
米倉涼子を追い詰めたのはだれか(時事通信フォト)
《米倉涼子マトリガサ入れ報道の深層》ダンサー恋人だけではない「モラハラ疑惑」「覚醒剤で逮捕」「隠し子」…男性のトラブルに巻き込まれるパターンが多いその人生
週刊ポスト
新聞・テレビにとってなぜ「高市政権ができない」ほうが有り難いのか(時事通信フォト)
《自民党総裁選の予測も大外れ》解散風を煽り「自民苦戦」を書き立てる新聞・テレビから透けて見える“高市政権では政権中枢に食い込めない”メディアの事情
週刊ポスト
ソフトバンクの佐藤直樹(時事通信フォト)
【独自】ソフトバンクドラ1佐藤直樹が婚約者への顔面殴打で警察沙汰 女性は「殺されるかと思った」リーグ優勝に貢献した“鷹のスピードスター”が男女トラブル 双方被害届の泥沼
NEWSポストセブン
女性初の自民党総裁に就いた高市早苗氏(時事通信フォト)
《高市早苗氏、自民党総裁選での逆転劇》麻生氏の心変わりの理由は“党員票”と舛添要一氏が指摘「党員の意見を最優先することがもっとも無難で納得できる理由になる」 
女性セブン
出廷した水原一平被告(共同通信フォト)
《水原一平を待ち続ける》最愛の妻・Aさんが“引っ越し”、夫婦で住んでいた「プール付きマンション」を解約…「一平さんしか家族がいない」明かされていた一途な思い
NEWSポストセブン
公務に臨まれるたびに、そのファッションが注目を集める秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
「スタイリストはいないの?」秋篠宮家・佳子さまがお召しになった“クッキリ服”に賛否、世界各地のSNSやウェブサイトで反響広まる
NEWSポストセブン
司組長が到着した。傘をさすのは竹内照明・弘道会会長だ
「110年の山口組の歴史に汚点を残すのでは…」山口組・司忍組長、竹内照明若頭が狙う“総本部奪還作戦”【警察は「壊滅まで解除はない」と強硬姿勢】
NEWSポストセブン
「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 電撃解散なら「高市自民240議席の激勝」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 電撃解散なら「高市自民240議席の激勝」ほか
NEWSポストセブン