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介護経験妻 「夫は、妻にぜひ歯の浮くようなセリフ言って」

 高齢化社会が進み、親の介護が多くの人にとって身近な問題になっている。東京都在住の石井美咲さん(仮名・48)は夫とふたりの娘、義父(73)の5人家族。2年前、義父が脳梗塞で倒れて半年間入院したのち、在宅介護が始まった。

「リハビリが始まったときに病院からケアマネジャーを紹介され、介護認定を受けました。“要介護1”の結果に納得がいかなかったので役所にかけ合い、半年後に再度認定し直してもらって“要介護2”に」

 退院後は自宅で車椅子を使って生活するため、父の入院中に自宅内の段差をなくすリフォームを行った。

「介護認定を受けたので住宅改修費の補助金制度を利用しました。20万円を限度に、費用の1割が自己負担で済みます。ちなみに我が家の改修費は10万円でした」

 義父が自宅に戻ってからの3か月は、美咲さんがひとりで介護を行った。ストレスで体重は5kg減り、ついに胃潰瘍を患って入院。夫婦で話し合った結果、週2回民間業者からのヘルパーに頼ることにした。その間、美咲さんは友達とランチに出かけ、映画を見たりして息抜きができる。

「夫はお昼にお弁当を持参するようになり、ランチ代を節約。“お前には苦労をかけたから、その分は使ってくれ”といわれ、苦労が吹き飛びました。介護中の旦那様は、妻にぜひ歯の浮くようなセリフをいってほしい。それだけで救われることってあるんです」

※女性セブン2012年3月1日号

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