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4700万人が苦しんでいるという“ロコモ”を克服した85歳医師

 ロコモティブシンドローム、通称“ロコモ”と呼ばれる言葉をご存じだろうか?

 和名は運動器症候群。現在全国で4700万人の人が苦しんでいるという。中高年の人が加齢とともに、日常生活で大きな支障となっているのがこの足腰のトラブル。実は日本でも骨、関節などの運動器の障害が年々深刻化しているのが実情。このロコモの3大要因として取り上げられているのが、関節症、骨粗しょう症、そして“脊柱管狭窄”である。

 中高年の腰痛や足のしびれの多くはほとんどがこれなのだ。軽いうちは、さほど気にも留めず、見過ごしてしまうことも多いのだが、悪化すると歩けなくなったり、最悪の場合は寝たきり状態にもつながる厄介でつらい症状なのだ。

 脊椎管狭窄や腰椎のすべりの治療法は、手術で狭まった脊椎管を削って広げたり、腰椎のずれを元に戻す方法などがあるが、いずれもからだにかかる負担が大きいのが難点。

 そこでこの度、にわかに注目を浴びたのがスイカの果汁に豊富に含まれている“シトルリン”という日本で発見された機能成分。

 この成分はアミノ酸の一種で、軟骨によいとよく聞くグルコサミンやコンドロイチンなどの成分とは違い、血管を拡張して血液の流れをよくし、抗酸化作用によって免疫効果を高めるといわれる。医薬品の認可を受けたのち食品として認められた新成分だ。

 シトルリンは、炎症ケア成分として話題の「非変性II型コラーゲン」や神経系のケアとして神経細胞を修復する働きをもつ「ビタミンB12」や骨量増加をサポートする「卵黄ペプチド」などと複合することによって、昨日パワーがアップし、ジンジンするしびれや痛みに大きな効果を発揮するということがわかった。

 85歳になった現在も医師としてバリバリ活躍している桑原康隆先生は、2年前から脊椎管狭窄の症状に悩まされたひとりだが、こう語る。

「飲み始めて半年以上ですが、右足のしびれがあまり気にならなくなったことに驚きますね。医療とサプリメントは違うものですが、上手に使えば非常によい働きをするということがわかりますね。毎日愛用しています。患者さんからも元気な先生、引退しないで頑張って、といわれています」

※週刊ポスト2012年3月2日号

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