芸能

菊間千乃さん 司法試験勉強中はアナ時代の仲間との交流断った

 著書『私が弁護士になるまで』(文藝春秋)を刊行した元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃さん(39)。フジテレビ退社から3年、2度目の挑戦で司法試験に合格したが、弁護士になるまでの道のりは平たんではなかった。

 2005年夏、未成年タレントとの飲酒問題で全番組を降板、謹慎することになる。約1年後、朝の看板番組『とくダネ!』で復帰するものの、仕事は忙しく、勉強も1年生のときとはくらべものにならないほど、ハードルが上がっていく。両立は無理と判断して、2007年12月31日付でフジテレビを退社、学校に専念することにした。35才の決断だった。

「退路を断って、自分から崖っ縁に立ったんです。無謀な挑戦だという人もいましたし、自分自身も合格できると思って退社したわけではありません。でも、頑張るといって会社をやめたんですから、 “弁護士になれなかったから、フリーのアナウンサーに戻りました”とはかっこ悪くていいたくない。必死でした」(菊間さん)

 テレビを見ると、退社したことを後悔すると思ったので、見るのをやめた。アナウンサー時代の仲間との交流も断った。ひたすら勉強するだけ。だからといって、司法試験に合格する保証はどこにもない。

「夢を追いかけたはいいけど、不安に押しつぶされそうになることもありました。もう勉強なんかやめようと、ソファに寝っころがる…。でも、不安は消えない。不安を解消するのは勉強することしかないんです。結局、机に向かいました」(菊間さん)

 ロースクールは2009年に修了。その後は5年間で3回だけ司法試験を受けることができる。ランチにおにぎりや肉まん1個だけ食べる時間を唯一の息抜きとして、1日15時間勉強に専念した。

 そして翌年、2度目の受験で見事、合格を手にした。38才の秋だった。

※女性セブン2012年3月8日号

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン