ビジネス

夏の甲子園で東京代表優勝の翌年は巨人リーグ優勝のジンクス

 景気予測の達人として知られる三井住友アセットマネジメントのチーフエコノミスト・宅森昭吉氏によると、現在、身近なデータのなかに、様々な景気改善サインが点灯しているという。では、気になる株価の行方はどうか? 宅森氏が読み解く。

 * * *
 2012年の株価の行方だが、こちらも明るいシグナルが多く点灯している。

 今年のNHK大河ドラマは『平清盛』だ。かつてわき役や敵役、書状の名前だけという場合を含め平清盛が登場したケースは5回あるが、そのすべての放送期間が景気拡張局面で、年末の日経平均株価が前年を上回っている。今年はなんといっても主役だけに期待が膨らむ。源平を描く物語は全国にゆかりの地が点在し、観光などの経済効果も高くなる傾向にある。

 プロ野球も注目だ。過去のデータから、日本なら巨人、アメリカならヤンキースといった人気チームが強い年は景気が上向く傾向にある。過去62年の記録をみると、夏の甲子園で東京の代表が優勝した年の翌年には、必ず巨人がリーグ優勝するという法則がある。昨年は西東京代表の日大三高が制しており、このジンクス通りならば、今年は巨人優勝→景気上向き→株価上昇のシナリオも期待できる。

 意外なところでは、5月21日の金環日食がある。戦後、金環日食と皆既日食は3回ずつあったが、いずれも景気にはプラスで、景気拡張局面にあると長続きする。後退局面にあった場合でも2か月後に景気の谷を迎えて好転した。1年後の株価は皆既日食では下落傾向だが、金環日食の場合は上昇している。

 実体経済の主役は生身の人間だ。これらのジンクスを一笑に付すのはたやすいが、現実に偶然とは言い切れない確率で景気の動向や転換点をズバリ言い当てている。投資のチャンスを見逃さないためにも、ぜひ身近なサインに注目しておきたい。

※マネーポスト2012年春号

関連キーワード

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン