ライフ

AKB48前田卒業 秋元康コメントから学ぶ上司愛の3点セット

 大人力コラムニスト・石原壮一郎氏の「ニュースから学ぶ大人力」。今回は日本中に?衝撃が走ったAKB48の前田敦子の卒業を素材に、「転職・独立で旅立っていく同僚の大人の送り方」を学びます。微妙な気持ちをグッとこらえて、大人の余裕をどう見せられるか。

 * * *

 べつにAKB48のファン以外にとっては「それがどうした」という話題のはずなんですけど、なんだか日本中が大騒ぎになっています。絶対的エースとしてグループを引っ張ってきた前田敦子が、3 月25日のコンサートの最中に、いきなり「私、前田敦子はAKB48を卒業します!」を宣言しました。とはいえ、芸能界から引退するわけではないようだし、卒業の時期もまだ決まっていないとか。

 会社生活でも、転職なり独立なりで、エース的な先輩やライバル的な同僚がいなくなるケースはよくあります。そんなときに大人としては、どう言って送り出すべきか。前田敦子の卒業に対する周囲のコメントから、そのコツを学ばせてもらいましょう。

 後輩たちが「これからも応援します」「今までお疲れさま」などと言っている中、ひと味違ったのが大島優子がブログに記したコメント。「私たちの行く道を照らしてください。そして背中を押してください。卒業していくメンバーの行く道も……」と、照らしたり押したりいろんな役割を期待しています。自他ともに認めるライバルでしかも自分が年上という立場だと、相手を大きな存在として扱うことが何よりのエールなのかも。

 みなさんも、年下のライバルが会社を去る場面では、「これからも○○君に我々の行く道を照らしてもらって、○○君の活躍に背中を押されながら頑張るよ」ぐらいの言い方で送り出しましょう。大人としての懐の深さやライバルへの友情を表現できそうです。

 上司の立場で送り出す場合はどうか。卒業宣言があった日の深夜、秋元康総合プロデューサーは「Google+」でコメントを発表。その中で「(自分の成長のために)敢えて厳しい世界に飛び込もうと思ったのでしょう」と決意を評価しつつ、「もう前田の好きにさせてあげたいと思いました」と解放を宣言し、さらに「みんなで前田の卒業を祝ってあげませんか。よく頑張ったね。お疲れ様」と親身にねぎらっています。

 この「決意の評価」「解放の宣言」「親身のねぎらい」の3点セットを盛り込めば、上司としての愛にあふれた送り出し方ができるはず。ま、前田敦子の場合は、秋元康総合プロデューサーから旅立つわけではないんですけど、そこは気にしなくてもかまいません。

 そのほか、南海キャンディーズの山里亮太は、テレビ番組内のインタビューで、今までの感謝と今後の活躍を期待するメッセージとともに、「(前田はAKB48の精神的支柱だっただけに)ほかのメンバーがどうなるか心配ですね」とコメントしました。これを応用して、隣の部署のエースが抜けるといった傍観者的立場の場合は、そのエースに「お前がいなくなったあとが心配だな」と言ってあげるとそれなりに喜んでもらえるはず。

 全力で気持ちよく送り出すのは、相手のためだけではありません。複雑な思いをごまかしたり大人の貫録を見せつけたりするためにも、あの手この手で頑張りましょう。

トピックス

長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
国民に「リトル・マリウス」と呼ばれ親しまれてきたマリウス・ボルグ・ホイビー氏(NTB/共同通信イメージズ)
ノルウェー王室の人気者「リトル・マリウス」がレイプ4件を含む32件の罪で衝撃の起訴「壁に刺さったナイフ」「複数の女性の性的画像」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン