みうらじゅん氏は、1958年京都生まれ。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、ラジオDJなど幅広いジャンルで活躍。1997年「マイ ブーム」で流行語大賞受賞。仏教への造詣が深く、『見仏記』『マイ仏教』などの著書もある同氏が、棺桶について考察する。
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驚いたのはダンボール製のエコ棺桶ってのがあるっていうこと。人生の最後に体を横たえるのがダンボールというのも、なにやら哀しいムードが漂うが、実際は強化ダンボールに布が張ってあり、見た目には布張り棺桶と変わらない。値段も12万円以上するらしい。
「私はエコなんです」という自己主張を最後まで貫きたい人に選ばれているんだろう。
実は、ネットなどではもっと安価に2万円前後から棺桶を購入することが可能だ。でも、生前に購入しても置き場所に困るだろうし、亡くなってからネット通販ってのもなかなか難しいんじゃないだろうか。それとも、棺桶をベッド代わりにしているマニアでもいるんだろうか?
※週刊ポスト2012年4月6日号