ビジネス

「経済の千里眼」菅下氏 投資タイミングは過去の定石で掴む

『週刊ポスト』誌上で数々の経済予測を的中させてきた国際金融コンサルタント・菅下清廣氏の最新著『相場の波動はシンプルに読め!』(小学館)に読者から大きな反響が寄せられている。「経済の千里眼」と評される菅下氏独特の波動、サイクルによる未来予測に「目からウロコが落ちた」という声と同時に、投資初心者にもわかりやすいチャート分析の解説に関心が集まっている。

 * * *
「チャートをテクニカルに分析する投資術は難しいと思って敬遠していたが、菅下氏の解説は単純明快だった」とは、ある読者の声だ。

 菅下氏の相場読みは「過去に現われた値動きは未来にも現われる」というシンプルな原則にもとづいている。これこそがスガシタ流未来予測の極意である「サイクル理論」だ。過去に何度もチャート上に現われた「定石」を知ることで、トレンドの変わり目がわかり、何にいつ投資すればいいのかが掴める。

 また、その「定石」は株式に限らず、為替や金など、あらゆるチャートに当てはめることができるため、この理論さえ理解していれば、あらゆる投資対象で儲けるチャンスが広がる。

 現在、菅下氏が特に注目しているのが原油、金、小麦などの商品を扱うコモディティ市場だ。

 菅下氏は2012年春以降、コモディティ市場に世界中のバブルマネーが集まり、投資チャンスがやってくると予測する。多くの個人投資家にとっては経験の少ない投資先だが、スガシタ流のチャート投資法を応用すれば、未知の市場も恐れる必要はない。

 菅下氏がいう。

「世界的な需給バランス、それぞれの商品の生産状況、投機筋の動きなど、相場の『材料』から市況を読もうとすると、初心者だけでなく、上級者でもコモディティ市場を読み解くことは難しい。ですが、材料に頼らないチャート分析の手法を知っていれば、初めての投資先でも尻込みする必要はありません。日経平均株価を分析する感覚で、各商品の相場を読めばいいのです」

 著書のなかでは原油、金、小麦など8種類のコモディティのチャート分析と近未来の相場予測が明らかにされる。多くの読者が早くもスガシタ相場理論により利益を出している。

※週刊ポスト2012年4月20日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
列車の冷房送風口下は取り合い(写真提供/イメージマート)
《クーラーの温度設定で意見が真っ二つ》電車内で「寒暖差で体調崩すので弱冷房車」派がいる一方で、”送風口下の取り合い”を続ける汗かき男性は「なぜ”強冷房車”がないのか」と求める
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト