芸能

重要キャラの解説もなし ツッコミどころ満載の小栗旬CM

全力すぎて六太というより、「こち亀」の両さんに見える

 5月5日に公開される映画「宇宙兄弟」とコラボしている、『味の素』の新CMを見て「あー! あのとき小栗くんがやっていた卵かけごはんは、このCMがあったから、混ぜ混ぜしてなかったのね!?」と思った人もいるのでは?

 前のCMをずっと“先に混ぜてから、ごはんにかけた方がいいのになぁ”と思いつつ眺めていた人も、今回の「たまごかけご飯 LOVES 宇宙兄弟 ~夢をあきらめない、すべての家族へ。~」をテーマにしたコラボCMの「なぁムッちゃん。卵ってさ、月に似てるよね?」という日々人(子供時代)や、卵の黄身を月に見立てて「月面着陸!」というセリフに、“はいはい。これをやるなら、まーるい黄身でなくっちゃね”と納得だろう。

 そうした“腑に落ち”を展開する一方、このCMではツッコミどころもチラホラ。「宇宙兄弟」主役の子供時代の2人が卵かけごはんを食べたりしながら夢を語り合う――そしてその後のパロディシーンで、20年後の六太と日々人として登場するのがお笑いコンビのトータルテンボス(大村朋宏・藤田憲右)。

 小栗演じる六太がほぼアフロの天然パーマということで、藤田のアフロヘアからキャスティングされたのだろうが、そのストレートさに「髪型だけでかよ!」とツッコミたくなるし、相方・大村の茶髪具合を見て「……で、やっぱり髪だけかよ!」と、さらにツッコまずにはいられない。

 しかも芸人になった未来を「違ーーーう!」とツッコむシーンの小栗のアップが、ヒゲのせいか「なんだか『こち亀』の両さんに見える……」というのも、スルーしがたい。

 また小栗の「APO当たる」というナレーションが入り、画面内にパグのイラストのついた『味の素』ボトル型のストラップが登場するシーン。これ「宇宙兄弟」を知らない人には、何がなんだか、さっぱりわからない。

 原作のAPOは日々人がアメリカで飼っている、アポロから命名されたパグ犬で、ある事件では六太を活躍させるべく、上手いこと立ち回ったり、日々人が宇宙に旅立つ際には知らないおじさんについて行ってしまい、それを六太が追いかけると辿り着いたのは打ち上げを見るベストポジションで――など、なかなか“いい仕事をする”ヤツなのである。

 原作「宇宙兄弟」単行本の特典としてAPOフィギュアが人気を集めるなど、「宇宙一かわいい」というAPO。あまりのかわいさから「宇宙兄弟」の本筋から離れて、「『宇宙兄弟』は、パグ愛好家の必読コミックです!」と主張する人もいるほどだ。

 そんな重要キャラAPOをわかっていただいたところで話を戻すと、「APO当たる」というセリフは、「APOのイラストが入ったストラップと携帯用『味の素』の『どこでもアジパンダ』のセットが当たる、プレゼントキャンペーンをやっているよ」という、いわゆるキャンペーン告知なのだが、ここまでくるとCMという短時間のコンテンツとはいえ「いくらなんでも、はしょり過ぎじゃない?」と、またまたツッコミたくなる。

 映画とのコラボだけでなく、子供時代の六太・日々人を演じる中野澪くん・中島凱斗くんのかわいさを堪能しつつ、散りばめられたツッコミどころも楽しめる……卵かけごはん同様、なかなか“おいしい”CMだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

第一子を出産した真美子さんと大谷
《デコピンと「ゆったり服」でお出かけ》真美子さん、大谷翔平が明かした「病院通い」に心配の声も…出産直前に見られていた「ポルシェで元気そうな外出」
NEWSポストセブン
花の井役を演じる小芝風花(NHKホームページより)
“清純派女優”小芝風花が大河『べらぼう』で“妖艶な遊女”役を好演 中国在住の実父に「異国まで届く評判」聞いた
NEWSポストセブン
2000年代からテレビや雑誌の辛口ファッションチェックで広く知られるようになったドン小西さん
《今夏の再婚を告白》デザイナー・ドン小西さんが選んだお相手は元妻「今年70になります」「やっぱり中身だなあ」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「王子と寝ろ」突然のバス事故で“余命4日”ののち命を絶った女性…告発していた“エプスタイン事件”【11歳を含む未成年者250名以上が被害に】
NEWSポストセブン
人気シンガーソングライターの優里(優里の公式HPより)
《音にクレームが》歌手・優里に“ご近所トラブル”「リフォーム後に騒音が…」本人が直撃に語った真相「音を気にかけてはいるんですけど」
NEWSポストセブン
ナンバープレートを折り曲げ集団走行する「旧車會」=[福岡県警提供](時事通信フォト)
《各地で増える”暴走”》駐車場を勝手に旧車會の集合場所とされた飲食店主「100台以上も…他のお客さんが入って来られん」と怒り
NEWSポストセブン
世界中を旅するロリィタモデルの夕霧わかなさん。身長は133センチ
「毎朝起きると服が血まみれに…」身長133センチのロリィタモデル・夕霧わかな(25)が明かした“アトピーの苦悩”、「両親は可哀想と写真を残していない」オシャレを諦めた過去
NEWSポストセブン
キャンパスライフをスタートされた悠仁さま
《5000字超えの意見書が…》悠仁さまが通う筑波大で警備強化、出入り口封鎖も 一般学生からは「厳しすぎて不便」との声
週刊ポスト
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
エライザちゃんと両親。Facebookには「どうか、みんな、ベイビーを強く抱きしめ、側から離れないでくれ。この悲しみは耐えられない」と綴っている(SNSより)
「この悲しみは耐えられない」生後7か月の赤ちゃんを愛犬・ピットブルが咬殺 議論を呼ぶ“スイッチが入ると相手が死ぬまで離さない”危険性【米国で悲劇、国内の規制は?】
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン