ライフ

「会社辞める」が口グセの男 知り合いの脱サラ失敗話を好む

 失業率がどんどん高くなっている現状でも、「会社を辞めたい」と愚痴をこぼす人はなかなか減らない…。東京都に住む女性・Yさん(48才)の夫(45才)は、公務員だというのに、事あるごとに「会社を辞めたい」とこぼすのだという。そんな夫に呆れるYさんが、不満をぶちまける。

 * * *
 3か月に1度、季節が変わるたびに「会社辞める」騒ぎは、結婚してからずーっと続いている、わが家の恒例行事です。公務員ってふつう職場を「会社」とはいわないんだけど、夫はかたくなにそう呼んでいる。ま、これもポーズなんですよ。

 といっても私がナマ返事していると「オレにはオレの考えがある」とかいって、意固地になるからやっかいなんですよ。

 これまで“休職”2回してるし。いずれも病院に通って“病休”の形をとっています。それで部屋にこもって一日中、テレビを見たり、ブラブラ散歩したりしていられる、その神経が私にはわからない。

 イヤらしいなと思うのは「会社辞める」騒ぎが軽いときは、わざわざ転職して苦労してる元同僚に会いに行っているんですよ。早期退職してラーメン店を始めた先輩のところなんか、しょっちゅう。

「ラーメンは不景気に強いとかいうけどなぁ。ランチなのに店、半分も埋まってなかったぞ。ヤッコさんも急にフケこんだみたいだし」

 うっれしそうに、“脱サラ”失敗の話を発泡酒飲みながら、延々と。で、最後は「う~ん。転職も考えちゃうよな~」といって私の顔を覗き込むんです。

「パパ、お願い。バカなことはしないでね。パパだけが頼りなんだから」

 これが妻の私の正しい対応と、わかっています。だから口が曲がりそうになりながら、茶番をしてみせます。

※女性セブン2012年5月31日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
決勝の相手は智弁和歌山。奇しくも当時のキャプテンは中谷仁で、現在、母校の監督をしている点でも両者は共通する
1997年夏の甲子園で820球を投げた平安・川口知哉 プロ入り後の不調について「あの夏の代償はまったくなかった。自分に実力がなかっただけ」
週刊ポスト
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト
離婚を発表した加藤ローサと松井大輔(右/Instagramより)
「ママがやってよ」が嫌いな言葉…加藤ローサ(40)、夫・松井大輔氏(44)に尽くし続けた背景に母が伝えていた“人生失敗の3大要素”
NEWSポストセブン
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
【観光客が熊に餌を…】羅臼岳クマ事故でべテランハンターが指摘する“過酷すぎる駆除活動”「日当8000円、労災もなし、人のためでも限界」
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《金メダリスト・北島康介に不倫報道》「店内でも暗黙のウワサに…」 “小芝風花似”ホステスと逢瀬を重ねた“銀座の高級老舗クラブ”の正体「超一流が集まるお堅い店」
NEWSポストセブン
夏レジャーを普通に楽しんでほしいのが地域住民の願い(イメージ)
《各地の海辺が”行為”のための出会いの場に》近隣住民「男性同士で雑木林を分け行って…」 「本当に困ってんの、こっちは」ドローンで盗撮しようとする悪趣味な人たちも出現
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗、直近は「マスク姿で元気がなさそう…」スイミングスクールの保護者が目撃
NEWSポストセブン
娘たちとの関係に悩まれる紀子さま(2025年6月、東京・港区。撮影/JMPA)
《眞子さんは出席拒否の見込み》紀子さま、悠仁さま成年式を控えて深まる憂慮 寄り添い合う雅子さまと愛子さまの姿に“焦り”が募る状況、“30度”への違和感指摘する声も
女性セブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「ローションに溶かして…」レーサム元会長が法廷で語った“薬物漬けパーティー”のきっかけ「ホテルに呼んだ女性に勧められた」【懲役2年、執行猶予4年】
NEWSポストセブン