ライフ

あなたの日本語力は? 「意志」と「意思」の違いなど15問

 日本語とは想像以上に奥深いもの。シリーズ累計190万部突破の大ベストセラーマンガ『日本人の知らない日本語』の日本語教師、海野凪子(うみの・なぎこ)先生監修の特別テストをお送りしよう。あなたの本当の日本語力を試すべし!(1問1点)

■意外と間違っている敬語

問1:次の敬語で正しい方を選んでください
【1】A-お求めになりやすいお値段/B-お求めやすいお値段
【2】A-どちらになさいますか/B-どちらにいたしますか
【3】A-お召し上がりください/B-召し上がってください
【4】A-○○様でいらっしゃいますね/B-○○様でございますね

■考えれば考えるほどわからなくなる文法

問2:次の用法で正しい方を選んでください
【1】A-理由の如何[にかかわらず]、お断りいたします/B-理由の如何[に問わず]、お断りいたします
【2】A-彼とは、あの手紙[を限りに]音信不通だ/B-彼とは、あの手紙[を最後に]音信不通だ
【3】A-就職の御礼[かたがた]、ご挨拶に伺います/B-就職の御礼[ともども]、ご挨拶に伺います

■ものの数え方は摩訶不思議なり

問3:正しい数え方を答えてください
【1】手袋
【2】枕
【3】蝶
【4】たんす
【5】山

■ついつい混乱する同音異義語

問4:次の同音異義語で正しい方を選んでください
【1】A-[的確]に判断する/B-[適格]に判断する
【2】A-反対を[意志表示]する/B-反対を[意思表示]する
【3】A-百科[事典]を購入する/B-百科[辞典]を購入する

正解と解説は下に。





問1:【1】A 【2】A 【3】B 【4】A
■凪子先生の解説:「召し上がる」に「お」はつけません。しかしこれはかなり多用されているので、間違って覚えている方も多いかもしれませんね。尊敬語と謙譲語をしっかり使い分けできれば敬語の間違いは少なくなりますよ。

問2:【1】A 【2】B 【3】A
■凪子先生の解説:「Aを限りにB」という場合はAには時間や時点を表わす言葉が入ります。「Aを最後にB」という場合にはAには最後のコトやモノが入ります。このような文型は前後で使われる言葉や助詞が何かを覚えておきましょう。

問3:【1】双 【2】基 【3】頭 【4】棹 【5】座
■凪子先生の解説:アメリカでは鳥と魚以外は「head」と数えるんですが、これが「○頭」と訳されたという説が有力です。最近はどんどん使われなくなっている固有の「ものの数え方」ですが、由来を調べていくと興味深い発見がたくさんあります。

問4:【1】A 【2】B 【3】A
■凪子先生の解説:音が同じで漢字が違う同音異義語は外国人にとって難しいものですが、日本人でも混乱するものは多くあります。使われている漢字の「意味」を知ると覚えやすくなりますよ。

※週刊ポスト2012年6月15日号

関連キーワード

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン