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石原都知事 都が尖閣購入することは筋違いであることを理解

 石原慎太郎都知事が打ち出した東京都による尖閣諸島購入は、多くの支持を受け、寄付金も6月にはすでに10億円を突破した。石原知事に改めて、購入後の計画について聞いた。

――購入後の計画は?

石原:あの辺りは、黒潮のいい魚礁がありますから、いい漁場になります。まず港を造って整備して、それからでしょう。最終的には、人が住めるようにしたいと思っているんです。まあ本当は、こんなこと、国がやらないと駄目なんだよな。

――藤村官房長官は、石原発言を受け、「国で購入してもいい」と会見で述べました。

石原:言っただけでしょう? 私のところには、何の話もありませんな。そもそもこれは、最初から国がやるべき仕事です。やれるなら、是非、やってもらいたい。しかし、シナの強盗宣言にも、国は何も動かなかった。民主党からも自民党からも動きがない。

 先日、野田総理が胡錦濤国家主席と会談した際、「尖閣諸島は日本固有の領土だ」と言ったことについては評価をしていますが、それならば、そのために何をするか。彫刻家・平櫛田中(ひらくし・でんちゅう)の有名な言葉に、「いまやらねばいつできる わしがやらねばたれがやる」というものがあります。まさにその心境ですよ。国が動かないから、都が動いた。ただそういうことです。筋違いなことはわかっています。

※SAPIO2012年6月27日号

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