ロンドン五輪でのメダルが期待される競泳日本代表『トビウオジャパン』。3大会連続の金メダルを狙う北島康介ら男子に注目が集まるが、女子だって負けてはいない。ベテランの寺川綾や伊藤華英を中心に、美しさと強さを兼ね備えた個性豊かな選手がそろっている。
バタフライの星奈津美は背泳ぎの寺川綾と並ぶメダル有力候補だ。バセドー病という甲状腺の持病を抱えるが、その泳ぎはハンディを感じさせない。昨年の世界水泳では0.01秒差の4位に甘んじただけに「今回こそはメダルを取りたい」と言う。
一方、最年少の15歳でチーム入りし“岩崎恭子の再来か!?”と噂されるのが平泳ぎの渡部香生子。代表選出のご褒美にケータイをスマホに替えたいと願う今どきの女子高生だが、「岩崎さんと比較されるのはうれしいけれど、私は代表に決まっただけ。優勝したわけではない」と冷静に受け止める。
北島にもらったキャップをお守りとしてロンドンに持って行くつもりだ。平泳ぎは第一人者の鈴木聡美、薬剤師を目指して文武両道の競技生活を続ける松島美菜にも期待が。
※週刊ポスト2012年7月20・27日号