ライフ

愛人と放蕩三昧の夫 脳梗塞で入院時に愛人付き添わず妻喜ぶ

 夫婦にはさまざまな愛の形がある。長年、夫の愛人問題に悩んできた長野県在住のUさん(65才)。土壇場で妻の立場を守ってくれた放蕩夫との愛の形とは? Uさんが告白する。

 * * *
 夫に愛人がいると知ったのは、20年ほど前のこと。当時は子供もまだ学生で、お金のかかる年ごろだったので、怒りにまかせて離婚ということもできず、私さえ我慢すれば…と、耐えることにしたんです。

 私にバレているのがわかってからは、夫も愛人の存在を隠そうともせず、堂々と連泊をくりかえし、数日帰ってこないことも。

 ところが昨年、愛人宅で夫が倒れて救急車で運ばれたと、病院から連絡をいただいたんです。急いで病院へ向かいつつも、愛人と鉢合わせするのかしらと、内心ドキドキ。でも、手術室の前には誰もおらず、救急車にも付き添いはいなかったとのこと。

 お相手の女性がどんなかたか知りませんが、夫から生活費の援助も受けていたようなのに面倒なことからは逃げるなんてあんまりだと、それまでの恨みが爆発しそうになりました。

 幸いにも手術は無事終了。脳梗塞でした。数日後、意識がはっきりしてきた夫は、動ける左手を使って紙に「すまない」と書いてくれました。私は「愛人さんはどうしたんですか? こんなときに付き添ってもくれないなんて」というと、今度は「つきそわせなかった ここはおまえの席」と。その一言は嬉しかったですね。さんざん遊んできた人ですが、“妻は別格”という考えがあったのでしょうか。

 いまは私とリハビリの毎日。息子たちは「母さんもこんなときだけ面倒みさせられて」なんていいますが、私は嬉しくて仕方がありません。やっと夫が私だけのものになったんですから。主人と最期までより添えるのは、妻である私だけなんだと思うと、妻の意地を張り通してきた甲斐があったと思ってしまいます。

※女性セブン2012年8月16日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
《安達祐実の新恋人》「半同棲カレ」はNHKの敏腕プロデューサー「ノリに乗ってる茶髪クリエイターの一人」関係者が明かした“出会いのきっかけ”
NEWSポストセブン
イベントの“ドタキャン”が続いている米倉涼子
「押収されたブツを指さして撮影に応じ…」「ゲッソリと痩せて取り調べに通う日々」米倉涼子に“マトリがガサ入れ”報道、ドタキャン連発「空白の2か月」の真相
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
《“奇跡の40代”安達祐実に半同棲の新パートナー》離婚から2年、長男と暮らす自宅から愛車でカレを勤務先に送迎…「手をフリフリ」の熱愛生活
NEWSポストセブン
元従業員が、ガールズバーの”独特ルール”を明かした(左・飲食店紹介サイトより)
《大きい瞳で上目遣い…ガルバ写真入手》「『ブスでなにもできないくせに』と…」“美人ガルバ店員”田野和彩容疑者(21)の“陰湿イジメ”と”オラオラ営業
NEWSポストセブン
明治、大正、昭和とこの国が大きく様変わりする時代を生きた香淳皇后(写真/共同通信社)
『香淳皇后実録』に見当たらない“皇太子時代の上皇と美智子さまの結婚に反対”に関する記述 「あえて削除したと見えても仕方がない」の指摘、美智子さまに宮内庁が配慮か
週刊ポスト
「ガールズメッセ2025」の式典に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月19日、撮影/JMPA)
《“クッキリ”ドレスの次は…》佳子さま、ボディラインを強調しないワンピも切り替えでスタイルアップ&フェミニンな印象に
NEWSポストセブン
結婚へと大きく前進していることが明らかになった堂本光一
《堂本光一と結婚秒読み》女優・佐藤めぐみが芸能界「完全引退」は二宮和也のケースと酷似…ファンが察知していた“予兆”
NEWSポストセブン
売春防止法違反(管理売春)の疑いで逮捕された池袋のガールズバーに勤める田野和彩容疑者(21)
《GPS持たせ3か月で400人と売春強要》「店ナンバーワンのモテ店員だった」美人マネージャー・田野和彩容疑者と鬼畜店長・鈴木麻央耶容疑者の正体
NEWSポストセブン
日本サッカー協会の影山雅永元技術委員長が飛行機でわいせつな画像を見ていたとして現地で拘束された(共同通信)
「脚を広げた女性の画像など1621枚」機内で児童ポルノ閲覧で有罪判決…日本サッカー協会・影山雅永元技術委員長に現地で「日本人はやっぱロリコンか」の声
NEWSポストセブン
三笠宮家を継ぐことが決まった彬子さま(写真/共同通信社)
三笠宮家の新当主、彬子さまがエッセイで匂わせた母・信子さまとの“距離感” 公の場では顔も合わさず、言葉を交わす場面も目撃されていない母娘関係
週刊ポスト
Aさんの左手に彫られたタトゥー。
《10歳女児の身体中に刺青が…》「14歳の女子中学生に彫られた」ある児童養護施設で起きた“子供同士のトラブル” 職員は気づかず2ヶ月放置か
NEWSポストセブン
鮮やかなロイヤルブルーのワンピースで登場された佳子さま(写真/共同通信社)
佳子さま、国スポ閉会式での「クッキリ服」 皇室のドレスコードでは、どう位置づけられるのか? 皇室解説者は「ご自身がお考えになって選ばれたと思います」と分析
週刊ポスト