ライフ

気象庁「今日の全国観測値ランキング」使い暑さ楽しむコツ伝授

 猛暑がつづくなか、ただ「暑い」と言っているだけでは芸がない!? 大人力コラムニスト石原壮一郎氏が「猛暑を逆手に取った、大人の残暑の乗り切り方」を伝授する。

 * * *
 厳しい残暑が続いています。しかし、暑い暑いと言っていても、なおさらグッタリした気分になるだけ。大人の気合いで、暑さを逆手に取って楽しんでしまいましょう。

 ニュースや天気予報では、暑い日になるとその日の最高気温を記録した場所を発表しています。元になっているのは、気象庁がHPなどで発表している「今日の全国観測値ランキング」。もちろん、誰でも見ることができます。

 8月21日16時現在の発表によると、21日に全国でもっとも高い“日最高気温”を叩き出したのは、福島県福島(観測所、以下略)で37.6℃でした。以下、埼玉県鳩山、群馬県館林と続きます。20日のトップは鳥取県米子の36.4℃で、以下、兵庫県豊岡、群馬県館林の順でした。

 ちなみに、この夏の最高記録は群馬県館林で7月17日に出た39.2℃です。今年は館林や伊勢崎といった群馬勢が頑張っていて、2007(平成19)年に観測史上最高の40.9℃を記録して話題になった埼玉県熊谷や岐阜県多治見は、いまひとつ出遅れています。多治見はかろうじて3位に食い込んでいますが、熊谷はトップ10圏外。

 熊谷としては「あついぞ!熊谷」というキャッチフレーズで街をアピールしているだけに、このままでは終われません。残り少ない夏のあいだにいい記録が出るように、みんなで応援してあげましょう。遠くから応援するだけなら、自分が暑いわけではありません。

 これまでの実績から見て「今日のトップ」を取れる可能性が高い観測所を擁している県は、福島、群馬、埼玉、岐阜、京都、兵庫、鳥取、福岡、大分あたり。これらの県に住んでいる人や出身の人は、今日は何位だったかをチェックして結果に一喜一憂することで、暑さを前向きにとらえられそうです。強豪とは言えない県の場合も、似たような実力の県にゆかりがある同僚や友人を見つけて、毎日「おっ、今日はウチの勝ちだな」「明日こそ見てろよ」といった熱い勝負を繰り広げれば、残暑で夏バテしてる場合じゃなくなります。

 あるいは、同僚同士で「今日いちばん暑い街」や「3日以内に全国で39℃を超える場所があるかどうか」などを予想してみるのも一興。もちろんお金は賭けちゃいけませんけど、もちろんお金は賭けちゃいけませんけど(大切なことなので二度書きました)、勝った人がガリガリ君をおごってもらうぐらいだったら問題はないはずです。

 あるいは、女性を口説くセリフに最高気温をさりげなく織り込むのも、季節感を感じさせる大人の粋な演出。「ボクの気持ちは、今日の館林のように熱く盛り上がってるんだ」「キミの瞳は、まるで熊谷に照り付ける太陽のようにボクの心を焦がしてしまう」なんてことをささやけば、どんな女性もきっとイチコロに違いありません。もし狙い通りの展開にならなかったとしても、夏のいい思い出にはなります。ぜひお試しください。


関連記事

トピックス

真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
”クマ研究の権威”である坪田敏男教授がインタビューに答えた
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン