ライフ

白髪や薄毛の悩み 「頭皮の筋肉を動かし血流改善を」と医師

 髪はドライヤーの熱やシャンプーなど、日々ダメージにさらされているが、特に頭皮に悪影響を与えているのは、頭皮の血流の低下だと頭髪のスペシャリストたちは語る。特に夏は頭皮が直接日焼けすることも多く、その結果、乾燥して枝毛や切れ毛を引き起こしてしまいがち。では、そんな夏のダメージは別として、髪の悩みを根本的に解消するには、どうすればいいのか?

「頭皮トラブルの主な原因は頭皮の血流低下、ホルモンバランスの悪化、ストレス、栄養不足、睡眠不足などです。特に、加齢やたばこなどさまざまな理由で血流が悪くなると、髪に栄養や酸素が行きわたらなくなり、丈夫な髪は育ちません」

 こう話すのは、女性専用の頭髪外来がある『AACクリニック銀座』の院長、浜中聡子さん。

 特に秋は、夏の紫外線によるダメージなどで抜け毛が増えるので心配になる女性も多く、早めに手を打ちたいところ。『皮膚臨床薬理研究所』代表取締役で理学博士の北澤秀子さんは、血流を改善し、頭皮を元気にする方法をこう語る。

「前頭筋、側頭筋、後頭筋、胸鎖乳突筋、広頸筋など、頭皮の筋肉を動かすことが血流改善には重要です。この筋肉の動きがよくなれば、血流もよくなり、頭皮環境が整って、元気な髪が生えてくる効果も期待できるんです」

「人間は首から上だけでも100個以上の筋肉があり、そのまわりに血管が張り巡らされているので、筋肉を動かすと血流やリンパの流れもよくなります。血流がよくなれば栄養や酸素が毛母細胞に行き届き、抜け毛も減り、健康な髪が定着してきます」

 というのは前出・北澤さん。特に夕方ごろになると、頭の重さで首が縮み、首や肩の血流が悪化。さらに、頭頂部も重力の影響で下にひっぱられ血流が悪くなるという。しかし、首から上にある100個もの筋肉を動かすのはかなり大変そうだが…。

「全部の筋肉を動かすことは不可能ですが、顔ヨガで頭の筋肉を動かせば、小さな筋肉も連動して動くのでとても効果的です。また、筋肉は何才からでも鍛えることができるので、年齢を理由にあきらめる必要はありません。

 そして、筋肉を発達させるには他人任せのマッサージではなく、自分で意識的に筋肉を動かすこと。それが効果アップのポイントなんです」(北澤さん)

 顔ヨガは特に道具などを必要としないので、覚えてしまえばどこでもできるうえに、筋肉を鍛えることで脂肪が燃焼し、フェイスラインや首がすっきりするというメリットもある。ぜひ挑戦して頭皮も自力で若返らせよう。

※女性セブン2012年9月6日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン