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落合博満氏が「顔面麻痺」で救急搬送され地元住民が心配する

 次期WBC代表監督の最有力候補と見られている野球評論家の落合博満氏(58)に異変が起こった。和歌山県太地町の「落合博満野球記念館」に滞在中、救急車により隣町の大病院に緊急搬送されたのだ――。

 8月16日午後2時頃、太地町役場の消防担当に、「落合記念館で人が倒れた」という119番通報が入った。

 すぐに救急車が駆けつけた。太地町の医療関係者がいう。

「その患者は激しいめまいと痙攣を起こし倒れたとのことでした。さらに顔面麻痺があり、意識も朦朧としていたので、救急隊員たちは脳卒中の可能性が高いと判断し、近くの総合病院の脳外科に搬送した」

 記念館から総合病院までは車で30分程度。脳卒中ならば一刻の猶予も許されないという状況の中、救急車はけたたましくサイレンを鳴らしながら猛スピードで病院を目指した。

 医療関係者が続ける。

「搬送中も痙攣は収まらず、隊員はずっと患者に声をかけ続けた。呼びかけに応じていたので命に別状はないと思われたが、最悪、体の左右どちらかに麻痺が残るのではないか、という話も出ていたようだ」

 本誌が入手した情報によれば、この救急患者こそ記念館に滞在していた落合氏本人だというのである。

 もともとこの記念館は、この地をいたく気に入りシーズンオフのたびに静養に訪れていた落合氏が、1993年に所有していた別荘を改築し設立したもの。2階の喫茶店からは熊野灘が一望でき、盆や正月には落合氏本人が家族と共に訪れるのが慣例となっている。

 一報を聞いた記者は、落合氏が搬送されたという和歌山県新宮市の病院に急行した。すると病院の駐車場には、『落合博満野球記念館』のロゴが入ったバンが停まっていた。病院のエントランス付近ではなく、わざわざ広大な駐車場の端に車を停め、記念館の職員らしき若い男性が、辺りを警戒しながら小走りに病院内に駆け込んでいく。

 太地町の住民がいう。

「小さな町ですから、あの落合さんが脳卒中の疑いで運ばれたらしいという噂はすぐに町中に広まりました。病院にはいつも記念館の車が停まっているし、みんな“ああ本当なんだ”と噂している。ここは落合さんにとって第二の故郷も同じ。無事ならいいんですが……」

 そして、倒れてから1週間後、8月22日の13時頃だった。記念館付近の取材を行なっていた記者の前に、病院に出入りしていたものと同じ落合記念館のロゴが入ったバンが現われた。
 
 車のドアが開くと、その中からピンクのポロシャツを着た落合氏本人と信子夫人がそろって現われた。

 落合氏は、顔を覆うほどの大きなマスクをつけていた。普段の落合氏は、変装でマスクをつけることはない。
 
 声をかけた記者に対し、落合氏は、「何しに来た?」とぎょろりと凄むようにこちらを向いた。

――落合さんが入院されたと聞き、飛んできました。

 落合氏は一瞬答えるのをためらったように見えたものの、両手を大きく広げてこういった。「誰が入院した? 元気だぞ。誰から聞いた? デタラメだ」

 落合氏は記者のほうは見ずにどんどんと別荘に向かっていく。

――救急車がこちらに来たことも確認しています。
「人違い、人違い」

 落合氏はそれ以上喋りたくないといった様子で歩を進める。

 すると、割って入るようにして信子夫人がこう答えたのである。「救急車? あっ、そ、それ私!」と自分を指さしてニッコリと微笑んだ。

――(搬送されたのは)奥さんだったんですか?
「そう」

 そういってふたりは、従業員らしき若い女性が迎え入れる別荘の中に入っていった。いきなり「それ私!」と答えた信子夫人。記者には、落合氏の病状を隠そうとしているようにしか見えなかった。

 本誌はその後も病院関係者を徹底的に取材した。するとある関係者から絶対匿名を条件に次のような情報が寄せられた。

「病院に運ばれたのは落合さん本人で間違いありません。顔面麻痺の症状から脳卒中が疑われ脳外科に搬送されました。出血はなく脳梗塞が疑われたのでしょう、最終的に神経内科での治療となりました」

※週刊ポスト2012年9月7日号

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