ライフ

老人ホームで夜這いやトイレ内Hは日常茶飯事 勝負下着も

 自分も還暦を過ぎた。人生ももう終盤、もはや浮いた話もあるまい。このまま顔を見飽きた女房と死ぬまで過ごすのか……。そんな陰鬱な想いを抱える読者諸氏に、是非とも知っていただきたい現実がある。貴方と同世代、またはそれ以上の男たちが、未だに青春を謳歌しているということを。

 80歳を超える母に会いに、老人ホームへ出向いたA氏(55)は、ロビーで衝撃的な光景に出くわした。
 
「男性が殴り合いの喧嘩をしていたんです。何事かと思ったら、65歳の女性を71歳と69歳の入居者が争っているという。“夜這い”や“トイレ内H”は日常茶飯事なんだとか。老いてますます盛んとはまさにこのこと」
 
 近頃の熟年世代は、「キャンパス内」ならぬ「ホーム内恋愛」を大いに楽しんでいる。妻に先立たれ6年前に入居したB氏(68)は、「いま人生で一番輝いている」と、体験談を語る。
 
「ホームといっても自立型マンションで、健康な入居者ばかり。ウチは70代以上が中心なので、僕は若手。60代の入居者はたいてい夫婦だから、単身者は珍しい。それだけでも目立つうえ、知識や趣味の幅が広いこともあって、いつの間にか入居女性の“憧れの存在”になっていました。バレンタインデーのチョコの数なんて、アイドル並みですよ(笑い)。地味な会社員時代からは想像できない、華やかな生活になりました」
 
 そのうち、B氏は1人の女性に恋心を抱くようになった。58歳と若く、女優の若尾文子に似た上品な佇まいの女性だ。
 
「仲間の目を盗み、『みんなに内緒で、僕の部屋へ遊びにいらっしゃいませんか』と、メモを渡したんです。ドキドキしたのなんの。
 
 なんといっても“ひとつ屋根の下”ですからね。最初は茶飲み話でしたが、3度目の密会で結ばれました。
 
 年齢的にお互い諦めていたけれど、彼女は十分に潤っていた。しかも、『いつそうなってもいいように』と、セクシーな勝負下着を着けていたそうです。いじらしいじゃないですか。黒いレースのブラを見た時には、僕も30代の頃の元気を取り戻していました」
 
 元板前のC氏(69)が続ける。
 
「新しい女性が入居すると、我先に貢物を持っていく。僕は魚をさばいて、舟盛りを貢ぎます(笑い)。ただ、口説いたはいいが、全体的に長続きしない。前に関係した女性が、他の入居者と……なんてこともよくある」
 
 施設によっては恋愛を禁止している場合もある。それでも情事は止まらない。
 
 右隣の部屋に入居していた、八千草薫似、60代前半の女性と親しくなったD氏(68)。年の割に若々しく美しい姿に、「お互い独身だし、再婚も」などと、淡い期待を抱いていた。そんな折、ライバルが出現する。2部屋左の男性が彼女を気に入って付きまとい始めたのだ。朝の体操、午後の散歩、3度の食事。消灯後には部屋へ入り浸る始末だった。
 
「職員に通報しても、『話しているだけ』と、聞く耳を持たない。『邪魔をするな』と、つかみ合いになった。職員が最終的に、彼を別棟に移動させました。ところがその翌月、持病の肺炎が悪化して、あっけなく逝ってしまって。ひたすら女性を思う気持ちが“命の源”だったのですかね」

※週刊ポスト2012年9月7日号

関連キーワード

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン