ライフ

間違いだらけの電動歯ブラシ選び お口の相性が第一と美女医

元祖アイドル歯科医・中田彩先生の電動歯ブラシ講座

 虫歯や歯周病を予防する「オーラルケア」意識の高まりからか、電動歯ブラシの売れ行きが好調だ。最近では超音波で振動するもの、誤作動に反応するセンサー、持ち運びに便利な携帯用、USB充電……など、店頭にはさまざまな機能を売りにした商品が並び、思わず目移りしてしまう。だが、安易に購入してしまうと「無用の長物」にもなりかねない。“元祖アイドル歯科医”の中田彩先生が、自分にフィットする電動歯ブラシの選び方をレクチャーしてくれた。

 * * *
 電動歯ブラシといっても、ブラシ自体がマッサージ機のように振動する一般的な「電動タイプ」と、高速振動しながら細かい音波でプラーク(歯垢)を除去するする「音波タイプ」、さらにミクロレベルの細菌を壊す破壊力はあるけれど、振動はあくまで補助的で大きな汚れは手磨きのように自分で動かさなければ落ちない「超音波タイプ」の3種類に分けられます。

 いまの主流は歯科医でも広く薦めている「音波タイプ」。口の中の細菌や歯の表面の汚れを取る総合的なプラーク除去率でもっとも優れていて、一般的な虫歯予防には最適です。ただ、歯周病など歯茎に心配のある人は自分で動かす超音波がおススメです。

 次に、歯ブラシの形状や大きさが自分の歯にマッチするかが選び方のポイントです。よく「○○カットで○○部分が傾斜して……」と凝ったデザインの商品がありますが、私はシンプルなデザインが初心者向けだと思います。

 いきなり難しい形のもので難しい部分まで磨こうと思っても上手に使いこなせません。もちろん、手磨きのときからテクニックをお持ちの方なら別ですが……。

 男性によく見られるのは、いろんな形の替えブラシが揃っている商品のほうが、より高機能でカッコイイと飛びついてしまうこと。でも、決してそんなことはありません。

 小さめの歯ブラシを選ぶことも大切な要素です。例えるなら、口の中の細い道を軽自動車でスイスイと小回りを利かせて走るイメージ。小さいほうが使いやすいんです。

 小さくて便利なのはブラシだけではありません。本体もコンパクトで軽いのがいいですね。小さいほうが振動の衝撃が少なくやさしい口当たりですし、値段も安めで懐にもやさしい。

 音波・超音波歯ブラシは高い商品だと2万円を超すものがありますが、最近はコンパクトでおしゃれな携帯用など5000円以下で買えるものもあります。私も外出時はカバンに忍ばせています。

 電動歯ブラシは、より高価で最新式で図体も大きな“メカ”が優れているとは限りません。手磨きのときに使っていた歯ブラシを思い出して、それに近いものを選ぶこと。そして、用途や使用頻度、生活環境などに合わせて、あなたとピッタリ相性の合うアイテムを探し出してくださいね。

【プロフィール】
中田彩(なかた・あや)1975年生まれ。テレビ出演や写真集・DVDリリースなどタレント活動をしながら、現役歯科医としてデンタルクリニック南池袋に勤務。美人歯科女医2名からなるユニット『スマイル向上委員会』としての活動も展開中。

関連記事

トピックス

「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
グラドルデビューした渡部ほのさん
【瀬戸環奈と同じサイズ】新人グラドル・渡部ほのが明かすデビュー秘話「承認欲求が強すぎて皆に見られたい」「超英才教育を受けるも音大3か月で中退」
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
無名の新人候補ながら、東京選挙区で当選を果たしたさや氏(写真撮影:小川裕夫)
参政党、躍進の原動力は「日本人ファースト」だけじゃなかった 都知事選の石丸旋風と”無名”から当選果たしたさや氏の共通点
NEWSポストセブン
セ界を独走する藤川阪神だが…
《セの貯金は独占状態》藤川阪神「セ独走」でも“日本一”はまだ楽観できない 江本孟紀氏、藤田平氏、広澤克実氏の大物OBが指摘する不安要素
週刊ポスト
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン