スポーツ

高校野球で舌禍の“やくざ監督”「喉元過ぎれば熱さ忘れる」

 極道風の風貌から“やくざ監督”の異名をとる開星高校野球部元監督の野々村直通氏(現在は教育評論家)は、2年前の選抜大会で21世紀枠の高校に敗れた際、「末代までの恥」と語ったことが問題視され、監督辞任に追い込まれた。
 
 今年の夏の甲子園大会では、部員による「根性焼き」や「強盗致傷」などの一連の不祥事が発生。野村氏は不祥事に対しては、「野球部全体が責任を負う処分に対して否定的な立場」と語る。野村氏に高校野球の不祥事について聞いた。

――それでも不祥事は起きてしまうものですよね。
「その場合、高野連が処分を下さず不祥事を起こした高校に(甲子園に出場するか否かの)判断を委ねるのが正しいやり方だと思います。一人の生徒が起こしたことを、野球部全員で責任を負うことになると、お行儀のいい生徒ばかりしか甲子園に出られなくなるし、問題のない他の部員を悲しませるだけです」

――ご自身の発言が問題になった時も、開星野球部全体が問題であるかのようにいわれもしたが?
「いやぁ、あの時はつらかった。抗議の電話やメールが殺到して、学校はイメージダウン。先生方にも申し訳なくてね。でも、あの舌禍事件があったからこそ、有名になって、こうして取材もしてもらえる。喉元過ぎれば熱さ忘れる、です」

 不祥事は早く忘れろ――これが教訓ということか。

※週刊ポスト2012年9月21・28日号

関連キーワード

トピックス

岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン