国内

高須院長激白 父親にバット渡され「いじめっ子殺してこい」

いじめ問題について激白した高須院長

“美のスペシャリスト”として知られ、芸能界から財政界、スポーツ界まで幅広い交友関係をもつ高須クリニックの高須克弥院長。ツイッターでは、趣味から流行、時事問題に至るまで、幅広いテーマをツイートし「かっちゃん」の愛称で人気者だ。当サイトのシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」では、高須院長がご意見番として世の中のさまざまな話題に縦横無尽に提言をしていく。第2回目は自身の壮絶体験を告白するとともに、いじめ問題にメスを入れる!

 * * *
──このところ話題となっているいじめ問題について、院長はどうお考えですか?

高須:実はね、ぼくも子供の頃に、いじめを受けてたんだよ。ぼくの家は大地主だったんだけど、戦争で負けて農地解放で全部土地を取られちゃった。しかも、おじいちゃんは財産を全部“満鉄”につぎ込んでたから、それも全部パー。戦争が終わった途端に、それまで金持ちだったのが、スッテンテンになっちゃったわけ。おそらく、それが周りの子供たちには“いい気味”に見えたんだろうね。毎日毎日「白ブタ」って呼ばれて、殴られたり、洋服破られたり、本当にひどいことされてた。

──院長がいじめられていたことを、家族は知っていたんですか?

高須:もちろん知ってるよ。いじめられて帰ってくると、おばあちゃんは「(いじめっ子について)あんなの人間じゃない。ただの畜生だと思いな」って言ってたよ。でも、父親はもっと激しかった。ぼくの父親は、近所でも有名な“いじめっ子5人兄弟”の五男坊で、兄弟の中でもいちばん凶暴だったんだよ。それでぼくがいじめられたっていうと、バットを渡して「叩き殺してこい」って言うんだよ。

 しかも「本当に殺すつもりでやってこい。別に相手が死んでも構わない。死んだら俺が責任を取るから」とまで言ってね。で、その言葉を信じて、ぼくもいじめっ子のグループに「殺してやる!」って向かっていったんだけど、向こうは漁師の子供たちで腕っ節が強くてさ。人数も多いから、簡単にバットを奪われて、逆にボコボコにされちゃったけどね(笑)。

──壮絶ですね…。でも、院長はどんなにいじめられても、屈しなかったということですよね。

高須:そうそう。やっぱり、「今に見ていろ!」っていう復讐心とか闘争心が強ければ、いじめにも耐えられるんだと思う。もう当時から60年くらい経ってるけど、そのいじめっ子たちに会うと、「かっちゃん、久しぶりだねえ。会いたかったよ」って、いじめのことなんて忘れちゃってるんだよね。「懐かしいなあ、子供の頃に戻りたいなあ。あの頃は良かったなあ」なんて言ってるんだけど、こっちにしてみれば「ひとつも良かないよ」って話だよ。まあでも、そういう復讐してやるぞ、闘ってやるぞ、っていう気持ちがあったから耐えられたのは間違いないと思うよ。

──当時と今とでは、また状況も違うと思うんですが、今起きているいじめ問題を解決するには、どうするべきだと思いますか?

高須:どの時代でも、どの国に行っても、どんな組織でも、いじめはあるから、いじめそのものを無くすのは不可能なのかもしれない。だから、考えるべきなのは、いじめに屈しないためにはどうすればいいのか、もしくは、いじめられないためにはどうすればいいのか、ということだと思う。

 ぼくの経験からいうと重要なのは、さっきも挙げた闘争心。まあ、今の子供たちは、学校で闘争心を植えつけるような教育は受けてないだろうからね。やっぱり多少なりとも闘争心を持っていれば、いじめに負けない子供になるんじゃないかな。実は、うちの長男坊もぼくと同じでいじめられていたんだよ。でも、空手道場に通うようになったらいじめられなくなった。

 息子3人は幼稚園の時から道場に通ってるから、もう最初からいじめられなかった。単純なことなんだけど、やっぱり強ければいじめられないんだよ。それは、別に喧嘩して強さを証明する必要もなくて、空手をやってるっていうだけで子供には自信にもなるし、周りの子供たちも多少ビビるわけ。空手や柔道の道場に通うっていうのは、闘争心を持って強くなるためには、すごくシンプルな方法だと思うよ。でも、あんまり参考にならないアドバイスなのかな? 今の時代には…。

──いや、すごく分かりやすい方法だと思います。子供ならずとも、やっぱり強い人には一目置きますよ。ただ、「空手なんか危なくて、子供にやらせたくない」という親も少なくなさそうですが…。

高須:中学校の体育で、武道とダンスが必修化したけど、ダンスはすごく前向きに捉えられていて、武道(特に柔道)のほうは「けがが心配」とか、そういう意見も出ているんでしょ? 武道なんて、闘争心を植えつけるにはすごくいい機会だと思うんだけどね。とはいっても、今の教師たちの世代も闘争心が植え付けられてないだろうから、なかなかうまくいかないってことなのかな…。

 なんというか、「武道必修化に反対」みたいな声を聞くと、日本を弱くしてやろうっていう妙な力が働いているんじゃないか、なんてことを考えてしまうんだよね。「日本人の牙を抜いて、アメリカの言うことを聞く、良い植民地にしようと思ってる人がいるんじゃないの?」ってね。ちょっと飛躍しすぎたかな(笑)。

 * * *
 自身のいじめ体験をもとに、「闘争心を持て」と語った高須院長は、なんとも優しくなりすぎてしまった今の日本人に、危惧をいだいている様子だった。確かに、日本人に本物の「闘争心」があれば、前回、院長が語った領土問題にももっと毅然とした態度で対処できるはず──院長の言葉の裏側にはそんな気持ちが見え隠れした。

【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。

 昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)など。9月、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)を上梓した。

関連記事

トピックス

ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
藤浪晋太郎(左)に目をつけたのはDeNAの南場智子球団オーナー(時事通信フォト)
《藤浪晋太郎の“復活計画”が進行中》獲得決めたDeNAの南場智子球団オーナーの“勝算” DeNAのトレーニング施設『DOCK』で「科学的に再生させる方針」
週刊ポスト
「漫才&コント 二刀流No.1決定戦」と題したお笑い賞レース『ダブルインパクト』(番組公式HPより)
夏のお笑い賞レースがついに開催!漫才・コントの二刀流『ダブルインパクト』への期待と不安、“漫才とコントの境界線問題”は?
NEWSポストセブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン
韓国・李在明大統領の黒い交際疑惑(時事通信フォト)
「市長の執務室で机に土足の足を乗せてふんぞり返る男性と…」韓国・李在明大統領“マフィアと交際”疑惑のツーショットが拡散 蜜月を示す複数の情報も
週刊ポスト
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
高校時代にレイプ被害で自主退学に追い込まれ…過去の交際男性から「顔は好きじゃない」中核派“謎の美女”が明かす人生の転換点
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《死刑執行》座間9人殺害の白石死刑囚が語っていた「殺害せずに解放した女性」のこと 判断基準にしていたのは「金を得るための恐怖のフローチャート」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《小室圭さんの赤ちゃん片手抱っこが話題》眞子さんとの第1子は“生後3か月未満”か 生育環境で身についたイクメンの極意「できるほうがやればいい」
NEWSポストセブン
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
【独占インタビュー】お嬢様学校出身、同性愛、整形400万円…過激デモに出没する中核派“謎の美女”ニノミヤさん(21)が明かす半生「若い女性を虐げる社会を変えるには政治しかない」
NEWSポストセブン
山本アナ
「一石を投じたな…」参政党の“日本人ファースト”に対するTBS・山本恵里伽アナの発言はなぜ炎上したのか【フィフィ氏が指摘】
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン