国際情報

中国人「日本のAV女優も愛するが、釣魚島はもっと愛する」

 尖閣諸島の国有化に対して先鋭化した中国各地での反日暴動デモ。暴力や略奪行為などに報道の焦点があてられがちだったが、参加者たちの思いは人それぞれだったようだ。ジャーナリストの相馬勝氏が現地で見た参加者たちのプラカードから彼らの思いをレポートする。

 * * *
「日本のAV女優も愛するが、釣魚島(尖閣諸島)はもっと愛する」――。

 香港や中国大陸のデモでは信じられないようなスローガンが掲げられていた。

「野蛮田佳彦、強盗め、早く尖閣諸島を返せ!」――。これは、野田首相の名前をもじったスローガン。

 香港紙『リンゴ日報』が報じたところによると、大陸各地では、さらに笑えるスローガンが掲げられていたという。

「3000人の兵士を得れば、尖閣諸島を取り戻してみせる。500人の腐敗役人を預けてくれれば、日本を食い潰すことを保証する」

 これは、中国にはいかに腐敗がひどいかを物語っている。

 9月18日は満州事変の発端となった柳条湖事件の記念日だったが、こんなスローガンも。

「柳条湖事件は毎年記念するが、6月4日は」

 6月4日はご存じ、天安門事件の記念日。

「医療保険も社会保険もないが、心のなかには釣魚島がある」

「政府は年金保険を実現する気はないが、釣魚島を取り返す気はあるようだ」

「人権や物権はなくても、釣魚島には主権がある」

「労働改造所を廃止して、取り戻した釣魚島を労働改造所にしろ」

 などなど、いずれも中国政府を痛烈に批判するものばかり。

 少なからぬ民衆が反日デモを、政府への不満を吐き出す場にしていることがこうしたプラカードの文言に如実に表れている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン