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「某全国紙は橋下市長の醜聞追及チームを編成」と事情通語る

 飛ぶ鳥を落とす勢いの維新の会。だが、敵も存在する。官僚や経団連といった利害が対立する勢力だが、敵の中でも最もタチが悪いのがマスコミだという。ジャーナリストの田村建雄氏がレポートする。

 * * *
 最もタチの悪い敵は新聞、テレビなどマスメディアだ。記者クラブ制度などの既得権を失うことを恐れるからだ。

「大手メディアが橋下市長の新たな女を追いかけている。京都の舞妓という噂だ」

「某テレビ局が松井知事の府議時代の入札に関連した問題を調べているが、まだウラがとれないらしい」

「橋下人脈と新興宗教との間のカネの流れを調査中の報道機関がある」

 橋下市長や松井知事を始めとする維新の会周辺のスキャンダルを暴こうとするマスメディアの動きがにわかに活発化している。維新の会政策ブレーンの関係者が解説する。

「記者クラブという既得権の上に胡座をかき、問題の本質を報じようとしない大手メディアの姿勢を、橋下市長は痛烈に批判している。しかもネット上では同市長を支持する意見が大半。形勢不利とみたメディア側が、維新の会が国政選挙に打って出ようとするタイミングに合わせて、橋下市長らのスキャンダルをぶつけようと躍起になっている」

 周知のように、記者クラブは官庁などの公的機関や経団連を始めとする各経済(業界)団体が、新聞、テレビ局などの大手メディアだけに部屋や情報を与えて手なずける仕組みである。そこでは官庁や経済団体から発表される情報を、メディア側は「大本営発表」そのままに報じている。要するに権力者とメディアのなれあいである。

 ところが橋下市長は記者クラブとのなれあいを好まず、定例の記者会見や囲み取材でメディア側と激しいやりとりが交わされることはめずらしくない。その結果、卓越した弁舌と反射神経を兼ね備える同市長に、メディア側が打ち負かされてしまうというのが、お定まりのパターンだ。

 しかもその様子は市のHPで生中継され、ユーチューブにもアップされる。取材現場が可視化されることによって、メディアの無知や記者の不勉強が白日の下に晒されるようになっている。

 さらに橋下市長はツイッターで連日情報を外部に発信する。どんなメディアであれ主張が間違っていると判断すれば、間髪を入れずリアルタイムでその誤りを糺すのである。

 8月中旬、大阪市教組が研修会を開くため、小学校の借用を申請したところ、市教委は「組合への便宜供与になる」と拒否するという事件があった(現在大阪地裁で係争中)。
 
 朝日新聞が8月18日付の社説で「市教委は判断を改めよ」と批判すると、橋下市長は即座に「市教委が朝日新聞の社説にビビらないように僕があえて反論をする」とツイート。その回数は十数回に及んだ。関西の政界関係者はこう指摘する。

「メディアは記者クラブ制度というぬるま湯に浸かり、権力と対峙することを避けてきた。維新の会が国政に進出することで、“橋下スタイル”が全国に波及することを危惧している」

 メディア側はあらゆる手段で維新の会の勢いを削ごうと画策しているようだ。ここにきて不可解な報道も目立ってきた。

「橋下市長は新党『国民の生活が第一』の小沢一郎代表を『統治機構を変えられる可能性のある強い政治家』と高く評価している。しかしメディアはこうした市長の称賛の言葉を黙殺。松井知事の『(小沢氏との連携可能性は)ゼロだ』というコメントばかり大きく報道している。あまりに恣意的だ」(「生活」関係者)

「コスプレ女性問題」に続くスキャンダルは出てくるのか。在阪メディア関係者はこう漏らした。

「ある全国紙は7、8人規模で橋下市長と松井知事の醜聞追及チームを編成。8月初旬からカネを中心に徹底して洗い始めた。固まれば選挙前にも大キャンペーンを張るという」

 マスメディアの「橋下を潰せ!」の大合唱は鳴り止みそうにない。

※SAPIO2012年10月3・10日号

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