ライフ

【江戸検合格講座・江戸の遊廓】花魁の語源は?多い客層は?

 江戸の文化や歴史、生活などに関する総合知識を問う検定試験、第7回江戸文化歴史検定(江戸検)が10月28日に行なわれる。まずは以下のプレ検定で予習に励んでいただきたい。ここでは【江戸の遊廓編】をお届する。

【問1】吉原は江戸で幕府が営業を許可していた唯一の遊廓です。吉原では格の高い遊女を「花魁」と呼んでいましたが、その語源といわれているのは、どれでしょう?

(い)妹分の遊女たちが「おいらの姉さん」と呼んでいたのが縮まった
(ろ)ベテランで年齢のいった「老いらく」の遊女だったから
(は)ポルトガル語の「女神」を表わす言葉が訛った
(に)オランダ語の「天国」を表わす言葉が訛った

【問2】遊里としても繁栄した宿場町の品川。〈品川の 客にんべんの あるとなし〉という川柳は、旅人以外にも多くの客がきていたことを表わしています。では、その客層は「侍」と誰だったでしょう?

(い)医者 (ろ)漁師 (は)大工 (に)僧侶

【問3】日本橋葺屋町にあった吉原は、明暦の大火(1657年)で焼け、浅草山谷地区へ移転して新吉原となりました。山谷堀沿いの日本堤を見返り柳で折れ、五十間道を行くと新吉原に着きます。この遊所の入り口にある門を、何といったでしょう?

(い)大門 (ろ)廓門 (は)黒門 (に)黄門

 正解は下に。





【解答】
【問1】(い)。高級遊女の通称である花魁は、妹分の女郎や禿が、「おいらの姉さん」と呼んだのが略されたものだという。

【問2】(に)。品川は江戸四宿(品川・千住・内藤新宿・板橋)のなかでもっとも大きな宿場で、食売女という遊女を置いている旅籠が多かった。にんべんのあるのが「侍」なら、ないのは「寺」で僧侶のこと。

【問3】(い)。吉原は遊女の逃亡を防ぐ「おはぐろどぶ」という堀と高い柵に囲まれており、出入り口は北側の大門1か所だけ。大門を出て、五十間道から日本堤に曲がるところに見返り柳があった。名残を惜しむ遊客が、このあたりで振り返ったことからついた名。

※週刊ポスト2012年10月12日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン