ライフ

高須院長「どんどん死が近づく」とダイエットを完全否定

ダイエットを完全否定する高須院長

“美のスペシャリスト”として知られ、芸能界から政財界、スポーツ界まで幅広い交友関係をもつ高須クリニックの高須克弥院長。ツイッターでは、趣味から流行、時事問題に至るまで、幅広いテーマをツイートし「かっちゃん」の愛称で人気者だ。当サイトのシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」では、高須院長がご意見番として世の中のさまざまな話題に縦横無尽に提言をしていく。今回は、ダイエットを完全否定する最新著書『その健康法では「早死に」する!』の内容について、高須院長自らが語る!

 * * *
──院長の最新著書『その健康法では「早死に」する!』では、「ダイエットをすることで長生きできる」という考え方を真っ向から否定していますよね。つまり、ダイエットはしないほうがいいと…。

高須:極端に太っている人は別だけど、健康な人がダイエットする意味なんかないよ。そもそもダイエットは、栄養を摂らないようにすることであって、極端な話、栄養失調の状態に近づけていることなんだよ。それこそアフリカの貧しい国なんかは、先進国に比べて平均寿命が凄く短いわけでしょ。それってつまり、栄養を十分に取れていないからなんだよね。わざわざダイエットなんかをして、栄養を摂らないようにすることで長生きができるなんて、どう考えてもおかしい。

──健康でいるためには、ダイエットなんかするべきではない、ということですね。

高須:当たり前の話だけど、しっかり食事を摂ってエネルギーを取り入れて初めて健康に生きられるのが人間。そして、健康を保つためには、しっかり体を動かさなくちゃならないし、動かすにはエネルギーが必要ってことでもある。

 たとえばどんな高級車でも、全然乗らないでいるとすぐ壊れちゃう。定期的に運転してエンジンを回して、メンテナンスもしていないと、高級車のスペックを引き出せない。家だっていっしょだよ。ずっと誰も住まないでいると、あっという間に廃屋になって住めなくなっちゃう。でも、誰か住んでいれば何十年も住んでいられる。人間もいっしょで、常に体を動かしていないと、人間の機能を使っていないと健康は保てないんだよね。そのためにはエネルギーが必要で、そうなるとしっかり栄養を摂らなくちゃならない。ダイエットをしてエネルギーを摂らないでいたら、体を動かせなくなってすぐにガタが来ちゃうよ。人間は単なる塊なんかじゃなくって“器官”なんだからさ。動かして使ってないとダメになっちゃうんだよ。

──なるほど。それでも世の中にはいろんなダイエット法があるじゃないですか。リンゴダイエットとか、トマトダイエットとか、そういう単品ダイエットがいくつも流行っていますが…。

高須:結局、単品ダイエットは楽だから流行るんだろうね。極端に偏った食生活をすれば、そりゃあ簡単に栄養失調になるんだから、結果として痩せちゃうわけだよ。難しいことや知識も必要ないしね。

──たしかに、そういう意味では痩せる効果は抜群かもしれないですね。でも、体への負担も相当大きいような気もします。

高須:単品ダイエットを続けていれば、間違いなく体を壊すことになるよ。“バランスの取れた栄養を摂ろう”っていうのが厚生労働省の指針であって、それを思いっきり拒否してるわけだから、当たり前のことだよね。で、そのまま単品ダイエットを続けたら、どんどん死が近づいてくる。死ぬ前にどこかで止めなきゃならないんだけど、そこで待っているのがリバウンド。単品ダイエットをして栄養失調になると、体は完全に飢餓状態になっちゃうんだよ。そうなると今度は体が“二度と飢餓状態にならないように”って健康な時以上に栄養分を取り込もうとして、ひどいリバウンドが起きる。

──完全に悪循環…。やっぱりダイエットは体に悪い!

高須:もうね、体が欲するままに食べるのが正解。我慢するのも良くない。だって、人間の体はそういう風に出来てるんだから、仕方ないよ(笑い)。長生きしたいんなら、ダイエットなんて絶対しちゃダメ。好きなモノを食べて、好きなときに寝る、これがいちばん!

 * * *
「ダイエットをすると長生きする」という説を完全否定した高須院長。“単品ダイエット”だけでなく、“一日一食ダイエット”や“低糖質ダイエット”についても長生きに繋がるものではないとのことだ。そんな高須院長は、もちろんダイエットなどしておらず、好きなモノを好きなだけ食べているというが、至って健康。院長いわく「もっとも長生きできる体型」だという“小太り”を自然とキープしている。無理をしないで健康でいられることを考えると、どうやら「ダイエットを止めること」が最強の健康法といえそうだ。

【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
 昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)など。最新刊は『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)。

関連記事

トピックス

「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(容疑者の高校時代の卒業アルバム/容疑者の自宅)
「軍歌や歌謡曲を大声で歌っていた…」平原政徳容疑者、鑑定留置の結果は“心神耗弱”状態 近隣住民が見ていた素行「スピーカーを通して叫ぶ」【九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン