「女を抱いた数は世界で3番目」――今年9月、日活100周年を記念した日本外国特派員協会での講演で、「エースのジョー」こと宍戸錠氏は外国人記者らに豪語した。その数、何と1331人。数字が細かいだけに信憑性を感じさせる伝説の真相に、プロインタビュアー・吉田豪氏が迫った。
宍戸:宍戸です、よろしく。宍戸でも錠でもいいよ、呼び方は。
――いや、宍戸さんって呼ばせていただきます。
宍戸:錠ちゃんでいいよ。
――絶対無理です(笑)。しかし、相変わらずの若さとフランクさですよね。
宍戸:これは変わらないね。もうちょっと(12月)で79歳になるけどさ。来年80歳だもん、嫌だよね(笑)。80っていうと俳優を60年やったことになるのかね?
――超ベテランですけど、インタビューを読むと軽さに驚いたりするんですよ。
宍戸:軽いんですよ、頭の中が(笑)。軽い軽い!
――特に女性関係のオープンさに驚くんですけどね。
宍戸:なんで?
――50歳のときの対談記事の見出しが、「いまでもコンドームを持ち歩いてる」だったりで、記事を集めてすごい驚きましたよ。
宍戸:へぇーっ! ホントは78歳で子供を作りたかったんだよな。今年、作る予定だったんですよ。
――「相手はいないけど」って言ってましたよね。
宍戸:相手はいたけど60歳だから。そいつがまあ、すごくて……もう嫌で(笑)。そいつの友達もまた俺の追っかけでね。その人たちが28とか27だったらいいけど、60と58じゃ……嫌だよ、こっちだって。だから、若い女とはしてませんね。
――ダハハハハ! 悔しいですね、そこは(笑)。
宍戸:いやあ、でもこれからヤりますよ。今年中にヤらないとな。あと少し。
――あと1か月で(笑)。一時は年に50人はヤろうとしてたんでしたっけ?
宍戸:大体ね。雑誌の「モテキ」の特集で俺が世界3位だって出てたよ。
――経験人数のトータルが1331人ですよね。
宍戸:でも、ウォーレン・ベイティが1万2775人だよ、この野郎! 次にチャーリー・シーンが5000人。3位が宍戸錠で1331人、えれぇ違うんだよ(笑)。この野郎、年は俺が一番上だぜ?
――これから逆転は……。
宍戸:可能じゃないんだよね……。もう、よっぽどよくなきゃ勃たねえから。
――あ、そこはコンディション次第ですか(笑)。
宍戸:いや、相手のね。こないだ、ちょっと年寄りもできるのかなと思ってヤッてみたらね、やっぱり年寄りとヤッちゃいかんな。人数にも入れたくねえよ!
――ダハハハハ! ホントは1331人から増えたけど、入れない(笑)。
宍戸:入れないよ、入れたくもねえ。入れるところもねえっていうか(笑)。
※週刊ポスト2012年11月2日号