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森永卓郎氏 太っていると就職不利で低所得になる可能性指摘

 痩せ派と太め派のどちらがいいか、医学界でも大激論されている昨今。女性セブンが30~60代女性100人にアンケートをとったところ、83%の女性が「痩せている人のほうが幸せ」と答えたが、実際のところはどうなのだろうか。

 脳科学者の中野信子さんが痩せている人と太った人の性格についてこう話す。

「見た目の雰囲気から“痩せている人は性格がキツそう”“太っている人は優しそう”というイメージを抱きがちですが、あながち間違いではないんです。アドレナリンが多く分泌される人は、闘争心が強くせっかちな性格になりやすいのですが、そのアドレナリンには脂肪を燃やす働きがあるため、痩せやすい傾向に。

 また、母親が子供を抱きしめたときなどに分泌されるオキシトシンという愛情ホルモンが多く分泌される人は、マイペースで、太りやすい。そのため、太っている人=優しい人が多いと言えます」

 さらに中野さんは頭脳について話す。

「BMI値30以上の太めの人は、BMI値30未満の人より認知力テストの成績が約23%悪いという海外の研究データがあり、子供も大人も痩せている人のほうが優秀という結果が。理由は調査中ですが、痩せている人は自分に厳しくストイックな人が多いので、マイペースな太めの人に比べて、真面目で勤勉な人が多いのかもしれません」

 続いて経済面について経済アナリスト、森永卓郎氏が語る。

「発展途上国など所得水準の低い国では、太った人は富の象徴としてモテますが、先進国ではまったくモテません!(あ、ぼくの私情も入っててすみません!)実は、所得と体形の関係性は深く、欧米でも、セレブな人ほど高級で良質な食事を少しずつ摂り、ジムなどに投資して体形を維持できるといわれています。

 また、太っているだけで自己コントロール能力に欠けると見なされ、就職に不利で所得も低くなる可能性が。不況は癒し系のデブがモテるなんて幻想。そんなこと、所得水準が今の1/100くらいになる大恐慌でも起きない限りありえません!」

 最後に健康について。産婦人科医の池下育子さんが話してくれた。

「皮下脂肪というのは、女性ホルモンの燃料。皮下脂肪率が 18%をきると排卵や生理が止まってしまいます。 40代は女性ホルモンの分泌が徐々に減り、更年期障害が起こり始める激動の時期。このとき、太っている人はゆるやかに女性ホルモンの分泌が減っていくのに比べ、痩せている人は急激に減りやすく、更年期障害の症状もつらくなりがちです。

 また、私の 20年間の婦人科診療経験によると、太っている女性は現状を素直に受け止め、治療に柔軟に適応しやすいのに比べ、痩せている女性ほどストレスを感じてうつになりやすい傾向が。痩せすぎると内臓の老化が進み、骨粗鬆症などにもなりやすく、女性にとって適度な皮下脂肪は必要不可欠です」

※女性セブン2012年11月15日号

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