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83才女性 亡き両親の写真のそばに宝くじ保管し1億円当選

 今年ももうすぐ「年末ジャンボ」の発売(11月26日~)が始まる。今からちょうど10年前、2002年の年末ジャンボで2等1億円を当てた北海道札幌市在住の木村和恵さん(仮名・83才)は、当時のことをこう振り返る。

「宝くじを買い始めて4~5年目のことでした。売り場で見てもらったら『当せんしていますので、みずほ銀行に行ってください』と言われて。みずほに行ったら、1億円当たっていたんです。最初のうちは何のことだかさっぱりわからなかったですね。宝くじで当たったのは、今でも夢だったのではないかな、と思うんです」(木村さん・以下同)

 木村さんは近所に住む友人から、買い物に出かけるついでに「宝くじを買ってきて」と頼まれた。

「仕事と家事しかない生活が続いていたので、せめてもの楽しみと思って、ついでに自分の分も購入することにしたんです」

 以来、ジャンボ宝くじなどを友達に頼まれるたびに、自分も10枚ずつ購入するのが習慣になった。

 実は木村さんは、女性セブン11月8日号で紹介した、北海道旭川市の宝くじ売り場で61年間も販売を続ける堂前輝子さん(83才)とは幼なじみ。

 堂前さんの宝くじ売り場は、平成に入ってからすでに37人も1億円当せん者を輩出している奇跡の売り場で、堂前さん自身、“幸運の女神”として慕われている。木村さんは、そんな堂前さんとお互いに“ちゃん”づけで呼び合う仲で、宝くじを買うコツは心得ていた。

「当せんするために特別な何かをしていたわけではありませんが、輝ちゃん(堂前さん)には“毎回同じ売り場で買ったほうがいい”とすすめられていました。札幌市内にあるみずほ銀行の支店の売り場に行って、5つくらいある窓口のうち、なんとなく1番窓口で買っていましたね」

 買った宝くじは、自分の身長よりずっと高い長タンスの上にある、封筒くらいの大きさの箱の中に入れておく。タンスの上には亡くなった両親の写真も飾ってあって、「なんとなく縁起がよさそう」と思ったからだそうだ。

 当せん番号は発表ごとにはチェックせず、1年分ためておいたものを、毎年3月にまとめて売り場の機械で確認してもらっていた。

「1回ごとに見てもらったら最低の300円は当たるかもしれないけど、300円もらっても何もならないでしょ? 10回分で3000円になれば、それで何か食べられるかなと」

※女性セブン2012年11月29日・12月6日号

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