芸能

きゃりぱみゅ、ももクロ他 ユニーク名増加の背景にCD不況も

ユニークな名前でも注目のきゃりーぱみゅぱみゅ

 先日、NHK紅白歌合戦の初出場者歌手が発表されたが、きゃりーぱみゅぱみゅ、ももいろクローバーZ、ナオト・インティライミ、三代目 J Soul Brothers、ゴールデンボンバーなど、ちょっと変わった名前のアーティストが多いことに気づく。紅白出演組以外でも、今年デビューしたティーナ・カリーナ、家入レオなど、ユニークな名前のアーティストが増えているのだ。その背景について音楽評論家の富澤一誠さんに聞いた。

 * * *
 アーティスト側の狙いのひとつには、名前にキャラクターを持たせることがあると思います。きゃりーぱみゅぱみゅ、ももいろクローバーZも、名前自体がそのアーティストの雰囲気やイメージを形作ってますよね。ナオト・インティライミも、本名の中村直人よりもおしゃれで洗練された印象を出すことができている。三代目J Soul Brothersは、三代目を“襲名”するということでどこか和の印象も加わり“格”がある感じが出ています。

 ここ数年、アーティストにとって、以前にも増して名前が重要になってきていると考えられます。これだけインパクトのあるユニークな名前が増えている背景のひとつには、CDが売れなくなったこともあると思います。

 レコード会社やアーティスト本人も、音楽性だけではなくそれ以外の部分でも他のアーティストと差別化しないと、注目されにくいと感じているのでしょう。そのひとつの現象として、こうした名前が増えてきているのだと思います。1960年代後半から1970年代前半にかけてのグループ・サウンズブームや、1990年代のビーイング系のアーティストが乱立していた時代とは大きな違いと言えます

 グループ・サウンズが爆発的に売れたころは、ザ・タイガースや、ザ・スパイダースといった、ザ・ビートルズをまねしたグループ名が急増。CDがもっとも売れた1990年代には、B’z、ZARD、WANDS、DEENらビーイング系アーティストを中心に、アルファベットのみで構成されたバンド名が増えました。ブームに乗ればレコードやCDが売れたこうした時代と違って、今は音楽のジャンルも多岐に渡りCDも売れないなかで、アーティスト名もより個性が求められているのです。

 過去にも横浜銀蝿、モーニング娘。など、名前でインパクトを与えるアーティストはいました。ただ、これだけ増えてきているのは今の時代のひとつの特徴と言えます。一度聞いただけではわかりづらい名前も多いですが、それだけに強烈な印象を与えている。変わった由来がある名前も多く、友人同士で名前の由来について“知ってる?”“そういう意味なんだ~”という会話にもつながり、名前を覚えさせる効果も生まれています。

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン