ライフ

「女性は思春期の恋愛期間の性行為を控えるべき」と脳科学者

 明確な思春期を持つ動物は、人間にほぼ限られているという。その思春期の恋愛が女性の人生に及ぼす影響について、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)でもおなじみの脳科学者・澤口俊之氏が解説する。

 * * *
 人類にほぼ特有である「恋愛」ですが、その科学的研究はかなり進んでいます。その結果、女性は、思春期の恋愛期間中は性行為を控えたほうがいいことがわかっています。

 原始時代のヒトは、避妊法などなかったにもかかわらず、出産可能になってから成人するまでの思春期の間は、妊娠しないような体のメカニズムになっていたという説が有力です。

 つまり、「春を思っている」だけで「春を実現しない」のが本来の「思春期」だったのです。

 欧米の多くの研究結果から、10代の(つまり思春期での)妊娠・出産が、母子ともに悪影響を及ぼす可能性が高いことが報告されています。また、最初の性行為が早いほど、高校を中退したり大学に進学しなかったりする確率が高いというデータも、アメリカの研究で得られています。

 例えば、18才ごろまでに性行為をしてしまうと高校中退の確率は約2倍高まり、大学に進学しない確率もやはり2倍ほど高まります。

 ただし、これは女性に限った話で、男性には当てはまらないのです。男性は性的に女性よりもアクティブで、しかも自分が妊娠するわけではありません。それで思春期に強く性行為を求める傾向があります。そうした男性に好意を持ったがために、安易に性行為の求めに応じてしまうと、女性は「恋愛の陥穽」、つまり落とし穴に陥ってしまいます。

 思春期は男性も女性も精神的に未熟ですから、本来なら家族の形成を前提とすべきであるにもかかわらず、そうした正常な判断ができないまま、性行為そのものに溺れてしまいがちなのです。

 実は、最近の脳科学で、覚醒剤が作用する脳領域と同様の脳領域が、性行為を伴う恋愛で活性化されることがわかってきました。これはアメリカの大学生のデータで、対象となった大学生たちが「性行為が伴った恋愛」をし、その結果を測定したところ、覚醒剤中毒ないし依存と同様の脳状態になっていたというものです。

 つまり、恋愛にも「恋愛中毒」が存在するのです。

※女性セブン2013年1月24日号

関連記事

トピックス

自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
濱田よしえ被告の凶行が明らかに(右は本人が2008年ごろ開設したHPより、現在削除済み、画像は一部編集部で加工しております)
「未成年の愛人を正常に戻すため、神のシステムを破壊する」占い師・濱田淑恵被告(63)が信者3人とともに入水自殺を決行した経緯【共謀した女性信者の公判で判明】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン
暑くなる前に行くバイクでツーリングは爽快なのだが(写真提供/イメージマート)
《猛暑の影響》旧車會が「ナイツー」するように 住民から出る不満「夜、寝てるとブンブン聞こえてくる」「エンジンかけっぱなしで眠れない」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日のなかベビーカーを押す海外生活》眞子さん、苦渋の決断の背景に“寂しい思いをしている”小室圭さん母・佳代さんの親心
NEWSポストセブン
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵被告(62)
《信者の前で性交を見せつけ…》“自称・創造主”占い師の濱田淑恵被告(63)が男性信者2人に入水自殺を教唆、共謀した信者の裁判で明かされた「異様すぎる事件の経緯」
NEWSポストセブン
米インフルエンサー兼ラッパーのリル・テイ(Xより)
金髪ベビーフェイスの米インフルエンサー(18)が“一糸まとわぬ姿”公開で3時間で約1億5000万円の収益〈9時から5時まで働く女性は敗北者〉〈リルは金持ち、お前は泣き虫〉
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン