ビジネス

本来有料で投資情報を出す国際金融専門家 今年の見立て紹介

 今やどんな情報でもインターネットを通じて無料、または安価で手に入れることが当たり前の時代になった。しかし、誰もが喉から手が出るほど欲しい「お金になる情報」となれば話は別だ。投資の達人はそれなりの対価を支払った、限られたメンバーに対してだけ、とっておきの情報を発信している。今回、国際金融コンサルタント、菅下清廣氏の協力を得て、その一部を読者に特別公開する。

 * * *
 私は、タイムリーな資産運用情報は講演会や季刊で出している経済・投資情報CD『スガシタレポート』で発信しています。今回はそのレポートの内容を一部、特別に公開します。

 1月半ば現在、日本株の上昇波はトヨタやメガバンクなど国際優良銘柄が中心です。デフレ不況で売られすぎた銘柄の修正相場で、すでに値上がりしているので今後は高値警戒が出るでしょう。

 これから大きな上昇波になると予測されるのは情報通信、インターネット、SNS、ソーシャルアプリ関連などの新成長企業です。それら新興市場銘柄は『スガシタレポート』のなかで「底力企業特集」として毎回10銘柄程度取り上げています。

 新興市場の魅力は大企業にない業績変化率の大きさです。たとえば、ヤフー株を1997年の上場当時に1株70万円で買った投資家は、今では約3億円の資産を築いたことになります。

 しかし、新興市場にはそのようなお宝銘柄がある一方で、ハイリスク・ハイリターンなので、経験の少ない一般投資家には難しい投資先ともいえます。そこで新興市場を長年見続けてきたプロの視点は参考になるはずです。

 私は特に今年はIPO(新規上場)銘柄にチャンスが大きいと見ています。たとえば、昨秋の『スガシタレポート』では昨年7月東証マザーズ上場の「エニグモ」を紹介しました。レポート収録日(8月22日)に株価3505円だったのが、2か月後には7220円と上昇率105%でした。

 今回は特別にIPO直後の有望新興市場銘柄を5つ選んだので紹介しましょう(括弧内は証券コード、すべて東証マザーズ上場)。

●ユーグレナ(2931)
●コロプラ(3665)
●モバイルクリエイト(3669)
●地盤ネット(6072)
●APカンパニー(3175)

 さらに今年はサントリー食品インターナショナルや西武、リクルートなど大型の上場案件が目白押しです。上場後に高値を付けた後に一度値下がりし、再び上昇して高値を更新した時が狙い目といえるでしょう。チャート分析による投資法は次号の『スガシタレポート』で詳しく解説します。

※週刊ポスト2013年1月25日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷の「二刀流登板日」に私服で観戦した真美子さん(共同通信)
「私服姿の真美子さんが駆けつけて…」大谷翔平が妻を招いた「二刀流登板日」、インタビューに「今がキャリアの頂上」と語った“覚悟と焦燥”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚を発表した(左・Instagramより)
《お腹にそっと手を当てて》ひとり娘の趣里は区役所を訪れ…背中を押す水谷豊・伊藤蘭、育んできた3人家族の「絆」
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
《前科は懲役2年6か月執行猶予5年》「ストーカーだけでなく盗撮も…」「5回オートロックすり抜け」公判でも“相当悪質”と指摘された谷本将志容疑者の“首締め告白事件”の内幕
NEWSポストセブン
硬式野球部監督の退任が発表された広陵高校・中井哲之氏
【広陵野球部・暴力問題で被害者父が告白】中井監督の退任後も「学校から連絡なし」…ほとぼり冷めたら復帰する可能性も 学校側は「警察の捜査に誠実に対応中」と回答
NEWSポストセブン
隆盛する女性用ファンタジーマッサージの配信番組が企画されていたという(左はイメージ、右は東京秘密基地HPより)
グローバル動画配信サービスが「女性用ファンタジーマッサージ店」と進めていた「男性セラピストのオーディション番組」、出演した20代女性が語った“撮影現場”「有名女性タレントがマッサージを受け、男性の施術を評価して…」
NEWSポストセブン
海外SNSで大流行している“ニッキー・チャレンジ”(Instagramより)
【ピンヒールで危険な姿勢に…】海外SNSで大流行“ニッキー・チャレンジ”、生後2週間の赤ちゃんを巻き込んだインフルエンサーの動画に非難殺到
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン