芸能

「超お嬢様」だったキンタロー。 ブレイクまでの壮絶な半生

 元AKB48・前田敦子のものまねでブレイク中のキンタロー。(31才)だが、ここに至るまでには壮絶な半生が隠されていた…。

 キンタロー。は、愛知県生まれ。父親はある駅前の繁華街にある雑居ビルを所有し、自宅以外の部屋をテナントとして貸し出し、生計を立てていた。母親は専業主婦で、キンタロー。は5才年下の妹とともに、「超お嬢様」として何不自由なく育てられた。

 地元の高校を卒業後、キンタロー。は、海外留学で身につけた語学力を生かし、大阪の関西外国語大学に進学。ダンス部に所属し、社交ダンスを始めた。

 もともと努力家だったこともあって、みるみるうちに上達していったという彼女。在学中に、全国大会で4位に輝くまでになった。その活躍を誰よりも喜んだのが、母親だった。

「“ダンスの大会に応援に行くんだ”と、とても嬉しそうに話していたのを覚えています。衣装代とかもかかるので、月に20万円も仕送りをしていたそうです」(近所住民)

 大学卒業後もキンタロー。は大阪に住み続け、社交ダンスの講師となった。社会人としての第一歩を歩み始めたが、このころから“天国”のような彼女の人生が“地獄”へと転落していく…。

「折からの不景気で、ご両親の所有するビルに全くテナントが入らなくなっていったんです。それで経営がうまくいかなくなったそうです。借金も増えていったと聞いています」(前出・近所住民)

 当然、それまでのような裕福な暮らしはできなくなった。次第に母親は塞ぎ込むことが多くなり、周囲に「死にたい…」とつぶやくようになっていったという。

 そして、今から6年前の2007年2月16日夕方、近所の鮮魚店で買い物を終えた母親は、ビルの屋上から飛び降り、自ら命を絶った。

「近所の人が救急車を呼んだり、人工呼吸したりしたんですが、即死状態でした…」(前出・近所住民)

 この悲報を聞いたキンタロー。は、すぐさま実家へ戻った。

「ただただ、姉妹で泣いてました。手紙も何もなくて、本当に突然だったので…。これからどうしたらいいのかわからなくて。本当、何もかも全部お母さんがしてくれていたので。食事ものどを通りませんでした…」(実妹)

 母親の自殺に父親もショックを受けて、病気を患い、いまでは名古屋市内の特別養護老人ホームで暮らしている。病気になった父、悲しみに打ちひしがれる妹。そんな家族を見て、キンタロー。は、ある決意をする。

「“お母さんは、私のものまねが好きだった。天国にいるお母さんのために、頑張っている姿を見せたい。そうすることで、お母さんも笑ってくれるし、家族も元気になるに違いない”と強く思うようになったそうです。それで、小さいころの夢だった“お笑い”の道に進むことに決めたんです」(キンタロー。の知人)

 キンタロー。は2008年、実家を離れ、名古屋市に引っ越して芸能スクールに通い始めた。そして今に至る。

※女性セブン2013年2月14日号

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