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前作ミラクルスローが話題のイチロー 新CMは「打」で魅せる

今年もピンストライプ姿のイチローが活躍してくれるはず

 プロ野球界は2月1日の今日からキャンプイン。野球ファンにとってはまさに“球春”の到来となるこの時期に、毎度おなじみのイチローのユンケルCM新バージョン「スイング31編」が登場した。今回のユンケルwithイチローCMの新バージョンは、ヤンキースのピンストライプのユニフォームを身に纏ったイチローの“本業”とも言えるバッティングに焦点を当てたもの。

 これまでにも様々なバージョンのイチローCMを発表してきたユンケルだが、今回のバージョンは、パフォーマンス・ルーティーンで集中力を高めるイチローが、やがて厳かにバッティングフォームを固め、華麗なスイングをする姿がさまざまな角度から収められており、実際には存在しないボールの軌道が見えるような錯覚を覚えるほど、世界最高峰のバットコントロールの美しさと力感を堪能できる。

 イチローのユンケルCMといえば、昨年公開された「ミラクルスロー編」――ホームベース付近からボールを投げてライトポールに直撃させ、その跳ね返りでグラウンドに置かれたボールケースにボールが入る「ポール編」、マウンドから投球してホームベース上に立てられた4本のバットを立て続けに倒す「バット編」など――が大いに話題となり、現地アメリカでも、『USAトゥデー』紙が同CMについて「本物か偽物か、論争が起こっている」と報じるなど、イチローのスゴ技に注目が集まった。

 同CMについてユンケルの発売元である佐藤製薬は、「ご想像にお任せします」と謎めかしたコメントを発表しているが、ネット上では

「イチローだぞ……それ位やってのけるかもしれんな」
「普通の選手ならCGだろってなるのに、イチローの場合できそうなので議論になってしまう」

 など、「イチローならやりかねない」といった声が多数登場。興奮しすぎたユーザーの中には「ユンケルマジユンケル!」と、イチローではなくユンケルを絶賛していると思われるツイートも見られた。

 マリナーズ時代には、「キャッチャーが構えた所に、イチローが外野から遠投でピタッと投げ込む」という球団CMが作成されたこともあり、当時のチームメイトが「信じられない」といった様子でその模様を眺める映像も残されている。

 昨年はチームの移籍という大きな変化を体験したイチローだが、ヤンキース移籍後の打率は3割2分2厘と、変化をものともしない大物ぶりを見せつけた。今シーズンは日米通算4000安打を視野に入れており(現在3884安打)、それを超えれば大リーグの通算安打最多記録・ピート・ローズの4256安打という大きな目標も現実的なものとなってくる。

 マリナーズが作ったCMはイチローの“レーザービーム”に着眼したものだった。しかしイチロー最大の魅力は、リーグ新記録のシーズン262安打(2004年)を生み出したバットコントロール。

 オリックス時代からイチローをウォッチし続けてきたイチロー世代記者としては、ぜひとも銀河系軍団のヤンキースには、ニューヨークの摩天楼を舞台にしたスケールの大きなスゴ技CMを作ってもらいたい――と思いつつ新CMの「スペシャルEDIT」を眺め、“バットを振っている姿が切り替わって行くだけで、こんなに絵になり、カッコイイのが「さすがイチロー」だな”と、ほれぼれしてしまうのであった。

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