女性ファッション雑誌を開けば、街角スナップならぬ、女子大生のキャンパススナップが目に留まる。とくに「赤文字系」と呼ばれる『CanCam』や『Ray』『JJ』などの誌上には、キャンパス女子が数多く登場する。
『大学ランキング2012』(朝日新聞出版)調べによれば、「赤文字系」雑誌の誌面に登場する読者モデル数は、第1位が「青山学院大学」、2位「大妻女子大学」、3位「慶應義塾大学」。登場比率(全女子学生のうち登場した人の割合)第1位は「神戸松陰女子学院大学」、2位「神戸女学院大学」、3位「芦屋大学」だという。
都内女子大の卒業生(24歳)は、「たしかに学内にファッション誌に出てる子は多かった」と振り返る。
「それでも、彼女たちは “可愛い子グループ”を作っていて、すごく近寄りがたい雰囲気でした。まず可愛くないと友だちになれない、といった感じでしたね。
学内では、いつもファッションチェックをされているようで、ピリピリしてました。なかにはふっきれてジャージで登校するギャル風の子もいましたよ(笑い)」
現在、都内の女子大に通う大学生(21歳)も、自身の通う大学の学生についてこう話す
「たしかに、雑誌に出るような可愛い子は多いですが、ブランド物を持っていないと仲間に入れないような雰囲気のグループも多いです。芸能人みたいに大きなサングラスで登校する子もいます」
とはいえ、そうした“サングラス登校”にはわけがあるという。
「すっぴんで登校するからグラサン必須なんです(笑い)。それで授業中に大きな鏡を出してフルメイクをするんですよ。驚いたのは、巻き髪用のコテを持参していたこと。教室のコンセントを使って授業中に髪を巻いていました。
他にも、ぺったんこ靴で登校して、学校帰りは持参したピンヒールを履いてデートに直行する、なんていう子も普通にいます。学校帰りに全身コーディネートが完成するんです(笑い)」(同前)