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PM2.5の影響で空気清浄機の売り上げが例年の倍以上になる

 中国発の環境汚染物質「PM2.5」が全国各地で基準値を超えるなか、心配する声が相次いでいる。大気中の微粒子に詳しい大分県立看護科学大学教授の市瀬孝道さん(生体反応学)によれば、PM2.5はぜんそくや気管支炎のほか、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす危険性もあると米国で報告されており、これから5月頃にかけて、頻繁に日本に飛来することが予想されるという。

 子供に外遊びを控えさせようと考えているお母さんたちも多いに違いないが、市瀬さんによると、

「外出時にマスクをするなどの対策はもちろんですが、PM2.5は2.5μm(1μmは100万分の1m)以下の超微小粒子状物質。窓や通気口などのちょっとした隙間から屋内に侵入します。さらに、今年は例年の5~6倍もの花粉が飛散するので、すぐに対策が必要です」

 そこで大事なのが、室内の空気をいかにきれいに保つか。というわけで、家電量販店には空気清浄機を買い求める人が殺到している。

「先月からPM2.5に関する問い合わせが相次いでいます。休日ともなると売り上げは例年の2倍以上。1日20~30台売れることも珍しくありません」(ヤマダ電機LABI品川大井町店空気清浄機担当・田本昌也さん)

 そもそも、PM2.5が問題になったのは最近のこと。普通のマスクでは防ぎきれないと報道されていたけれど、空気清浄機は効果があるの。だろうか。AllAboutで家電ガイドを務める戸井田園子さんは、「論理的には効果は期待できるはず」と語る。

「日本工業規格(JIS)では、PM2.5より小さい0.3μmの粒子を99.97%除去できるフィルターを『HEPAフィルター』と規定しており、今国内で売られている空気清浄機のほとんどが、これに相当するフィルターを使用しています。1枚だけでなく重ねて使ったりもしているので、花粉はもちろん、PM2.5対策としても有効だと思います」

※女性セブン2013年3月7日号

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