ビジネス

【日本株週間見通し】様子見ムードでも為替次第で強い展開も

 投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の4月22日~4月26日の動きを振り返りつつ、4月30日~5月2日の相場見通しを解説する。

 * * *
 先週の日経平均は上昇。連日でマドを空けてのギャップ・アップの形での上昇が続き、日経平均は14000円目前に迫った。週明けの東京市場は、G20財務相・中央銀行総裁会議で、日本が懸念する金融緩和と円安への批判が和らいだことが好感された。ほぼ全面高商状となり、日経平均は4月12日以来の年初来高値を更新。また、幻とされていた13608円処の4月SQ値をクリアした。

 その後もドル・円の1ドル100円乗せを意識した先高期待のなか、異次元の金融緩和を背景とした海外勢による「日本買い」が相場を押し上げる要因に。買い一巡後は膠着感の強い相場展開が続くものの、下値での買い意欲の強さが窺えた。

 また、先駆していた銘柄への利益確定の売りが出る一方、出遅れているセクターや銘柄への見直しがみられている。そのほか、バイオ関連などテーマ銘柄の活況が続くなど、良好な需給関係にある個人主体の物色意欲も強い。

 今週は連休の谷間となることもあり、様子見ムードが強まる可能性はある。ただし、26日の米1-3月期GDPの結果次第では為替市場では円売りが強まる可能性があるため、1ドル100円乗せとなれば、強い相場展開になりそうである。

 また、アベノミクス効果による個人投資家の需給関係は良好であり、材料系の銘柄やテーマ株への物色が活発化する可能性がある。決算発表が本格化するなか、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが次第に高まりやすいが、これまでとは地合が違うだろう。

 30日にはソフトバンク<9984>の決算が予定されており、決算を受けて年初来高値を更新してくるようだと、市場のムードを明るくさせよう。また、郵船<9101>など海運大手の決算も予定されている。相対的に出遅れているセクターであるため、決算がアク抜けにつながるかが注目されよう。

関連記事

トピックス

高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン