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映画で共演 貫地谷しほりと橋本愛が自分の父親について語る

 試写室では涙が溢れた。実際にあった出来事を映画化した『くちづけ』(堤幸彦監督/東映。5月25日公開)。知的障害の娘を想う、父親の切なくも大きな愛が描き出された話題作である。

「親子愛や、人が人を想う気持ちがたくさん詰まった作品です」──こう語るのは、今作が映画初主演で、障害を持つヒロインを演じた貫地谷しほり(27)。そして物語の舞台となる、知的障害者自立支援施設を経営する家族の娘役には、橋本愛(17)。本作のテーマは「親子愛」。そこで2人に、実際の「自分の父親」について聞いた。

「とても仲良いです。会えない日が続くと、父から『元気か?』とメールがきます。一人っ子なので、両親とは常に密度の濃いコミュニケーションがありますね。役柄と家庭環境が似ていたので、特に役作りも必要なく、竹中直人さん演じる父親の深い愛情にもすっと入っていけました」(貫地谷)

 一方、橋本は父親に対してまだ少し照れがある様子。

「単身赴任なので、毎日家で顔を合わせることがないんです。近すぎない距離感かな。だから大好きだけど、大好きっていうのもちょっと違うというか……なんか、不思議な存在です(笑い)」

 女の子は父親に似た男性を好きになるともいうが──。

「私は絶対、パパみたいな人がいい(と即答)! 思い出すのは小さい頃、私の手がすごく冷たかったので、家へ帰ると父がお腹をペロンと出してくれて、そこに手をピタッとくっつけて暖まっていました。懐かしいな。旦那さんには、それをしてくれる人って条件が入っちゃうかも(笑い)」(貫地谷)

「私はまだ、好きなタイプとかはよくわかってないけど、うーん、そこにお父さんは浮かばないですね……」(橋本)

※週刊ポスト2013年5月31日号

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