国際情報

中国の官僚は外国に憤慨しても土日休みとの風刺メール出回る

 中国は近くて遠い国だが、国民の官僚への思いには共通点も多いようだ。取材で香港に滞在中のジャーナリスト・富坂聰氏が現地からレポートする。

 * * *
「釣魚台は歴史的にも法律的にもわが国固有の領土であり、領海を警備するのはわが国の当然の権利である」

 尖閣諸島に中国の巡視船が近づいたことを受けて日本が領海侵犯に対する抗議を行った際、必ず繰り返されるのが中国外交部(外務省)スポークスマンのこんな発言である。

 国内的にも強気の態度が崩せないため、一様に語気は強く、表情も硬い。国を背負って戦っているといった雰囲気に努めるため、日本人が見ればあまり気持ちの良いものではない。

 だが、いくら強面を気取ってみても国内での評判はいまいちのようだ。その裏には「どうせお気楽な公務員だろ?」といった国民感情があるからだとされる。

 実はいま、中国のネットでは官僚のお気楽な仕事を揶揄した風刺メールが出回って話題になっている。省庁別にいろいろなバージョンがあるのだが、それぞれ「〇〇省のお仕事」というようなタイトルを付け、その一週間の具体的な仕事の中身を紹介しながらおちょくるという内容だ。

 では、そのメールのなかで外交部の仕事はどう描かれているか。

<月曜日 外国との間に問題が勃発。出勤してきた官僚は会見でこう述べる。「関注事態発展(事の推移を注意しながら見守っている)」

火曜日 一つ段階を上げてこう発言。「厳重関注(厳しく見守っている)」

水曜日 進展も改善も見られない状況に対し、いよいよボルテージを上げてこう発言する。「抗議!」

木曜日 さらにもう一つレベルを上げて発言。「厳重抗議!」

金曜日 もはや厳重抗議でも足りない。言葉の強さもマックスとなる。「表示憤慨(もう怒ったぞ)!」

 最高に高まった緊張感の中、土曜日の仕事は……。休み! 日曜日も、休み!>

 メールを受け取った人々の間では、見事に核心をついていると評判は上々だ。

関連キーワード

トピックス

無期限の活動休止を発表した国分太一
「給料もらっているんだからさ〜」国分太一、若手スタッフが気遣った“良かれと思って”発言 副社長としては「即レス・フッ軽」で業界関係者から高評価
NEWSポストセブン
ブラジル訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《クッキーにケーキ、ゼリー菓子を…》佳子さま、ブラジル国内線のエコノミー席に居合わせた乗客が明かした機内での様子
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン
”アナウンサーらしくないアナウンサー“と評判
「笑顔でピッタリ腕を絡ませて…」元NMB48アイドルアナ・瀧山あかねと「BreakingDown」エース・細川一颯の“腕組み同棲愛”《直撃に「まさしくタイプです(笑)」》
NEWSポストセブン
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《TOKIO・国分太一が無期限活動休止》「演者とスタッフは“独特の距離感”だった」関係者が明かす『鉄腕DASH』現場の“特殊な事情”
NEWSポストセブン
グラビアのオファーも多いと言われる中川安奈アナ(本人のインスタグラムより)
《SNSで“インナーちらり笑”》元NHK中川安奈アナが森香澄の強力ライバルに あざとキャラと確かなアナウンス技術で「ポテンシャルは森香澄以上」との指摘
週刊ポスト
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《スタッフに写真おねだりか》TOKIO・国分太一は「コンプライアンス上の問題行為が複数あった」…日本テレビに問い合わせた結果
NEWSポストセブン
不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《美女モデルと不倫》妻・観月あこに「ブラックカード」を渡していた錦織圭が見せた“倹約不倫デート”「3000円のユニクロスウェットを着て駅前チェーン喫茶店で逢瀬」
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
インドのナレンドラ・モディ首相とヨグマタ・相川圭子氏(2023年の国際ヨガデー)
ヨグマタ・相川圭子氏、ニューヨーク国連本部で「国際ヨガデー」に参加 4月のNY国連協会映画祭では高校銃乱射事件の生存者へ“愛の祝福”も
NEWSポストセブン