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復縁工作の第一人者「1日に300件くらいの相談メール来る」

 最近、LINEなどを利用して、かつて愛した女性との“復活愛”に目覚める男性が増えているという。

 復活愛を求めるのは男性だけではない。30代を過ぎ、ある程度の経験を重ねた女性たちが求めるのも「復活愛」だという。出会いが少なくなる一方で、新たな相手へは警戒心ばかり強くなる。そんな中、「元カレ」が一番だというのだ。

 書店では「復縁」「復活愛」と題された恋愛指南本が並び、アラサー女子の恋愛バイブル『anan』では「復活愛のススメ」と題された特集も組まれている。

 なかでも世の女性陣の支持を集めるのがスピリチュアルカウンセラーの斎藤芳乃氏が主催する復縁セミナーだ。毎回約100人が受講する盛況ぶり。参加者の多くは未婚のアラサー女性である。斎藤氏の話。

「結婚適齢期を迎え、新たな男性と探りながら恋愛をするより、気心の知れた元カレと結婚前提でやり直したいという方がセミナーには多くいらっしゃっています。具体的な復縁策を教えるというよりは、ワークシートに書き込みながら自分の内面を見つめ、別れた原因を探ることに重点を置いています」

 なぜ彼氏と別れたのか──会場には、それを理解したアラサー女子たちの“むせび泣き”が響くそうだ。

 また、どうしても彼氏とよりを戻したい女性たちが駆け込むのが「復縁屋」だ。近年、話題になった「別れさせ屋」の逆で、復縁工作を取り持つ探偵会社である。復縁工作の第一人者であるレディス1代表・樋渡聖氏は語った。

「復縁したいターゲットに工作員を接近させて、ターゲットの近況や交際状況を確かめ、様々な復縁シナリオを考えます。1日に300件くらい相談のメールがきますが、そのうちの7割が女性ですね。

 例えば何十年前に付き合っていた男性と同窓会で再会し、相手の奥さんが死別したと知って復縁を願うケース。自分ががんに冒されて医者から余命宣告を受けたので、かつてのパートナーと復縁したいなんて涙ぐましい依頼もあります。

 こういう仕事をやっていると、別れても何十年も想いを胸に持ち続けている人ってこんなにいるんだってことがわかりますよ」

 気付かないだけで、あなたの元にも復活愛への切なる想いが届いているかもしれない。

※週刊ポスト2013年6月21日号

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