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酒気帯びで辞職の町長 プロ野球現役時代と「酒量」変わらず

 またしても、元プロ野球選手が問題を起こしてしまった。6月13日、愛知県警津島署は道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで、同県大治町の岩本好広町長(53)を摘発した。岩本氏は21日に辞職願を提出、7月2日付で町長職を引責辞職する。

 岩本氏は、地元の高校を卒業後、社会人野球を経て1981年秋のドラフト5位で阪急ブレーブスに入団。1987年の開幕前に、中日ドラゴンズへ移籍。星野仙一監督のもとで、主に代走守備要員として活躍。また、グラウンドに不穏な空気が流れると、真っ先にベンチを飛び出す「乱闘要員」としても有名になった。

 1990年限りで現役を引退すると、すぐさまコーチに就任。1991年オフに星野監督が退任後、高木守道監督に代わってからも、コーチを務め、1993年まで中日に在籍した。その後、大治町町議などを経て、みんなの党の推薦を受け2010年5月に町長に初当選している。

 岩本氏は、12日の夕食後、自宅で焼酎の水割りを4杯飲み、午後9時ごろに就寝。13日午前0時ごろに目覚め、再び焼酎を1~2杯飲酒し午前1時前には床についたという。その日の午前7時35分頃、登庁途中で自家用車を運転していた岩本氏から、呼気1リットル中0.25ミリグラム以上のアルコールが検出されたため、交通切符が切られた。

 前夜に計5、6杯の焼酎を飲み干していたわけだが、実は、この数字、現役時代から酒量の目安であった。

 当時の『プロ野球選手写真名鑑』(日刊スポーツグラフ特別号)には、各選手に「酒量」を尋ねる項目があった。岩本氏は3年目まで「水割り5杯」と答え、4~6年目は「水割り5、6杯」、29歳を迎える7年目から引退する9年目までは再び「水割り5杯」に戻っている。

 1980年代のプロ野球選手には、酒豪のイメージが付いて回る。実際、岩本氏が若手時代を過ごした阪急選手の「酒量」を見ると、山田久志氏は「ブランデー3杯」、今井雄太郎氏は「ボトル1本。日本酒1升は軽い」と飲みっぷりが豪快な選手が多かったようだ。

 岩本氏の場合、自己申告通りなら、20代半ばで少しだけ酒に強くなったものの、30歳手前でちょっと弱くなったことを実感していたのかもしれないが、にもかかわらず、50代になっても現役時代と同じく「水割り5、6杯」を飲んでしまい、酒気帯び運転が発覚してしまった。2008年にも、同じ理由で摘発されている。やはり、自身の「酒量」はきちんと把握しておいたほうがよいだろう。

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