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2013.07.04 07:00  SAPIO

中国軍に宮古島を占領されたら奪還作戦は容易でないとの予測

 日本は大小の島々で構成された島嶼国家である。宮古島のような防御が手薄な離島が中国軍に狙われたらどうなるのか。中国軍の「宮古島占領作戦」を戦争・平和社会学者の北村淳博士がシミュレーションする。

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 中国が尖閣諸島を強奪するために武力行使を決断したとしても、直接、尖閣諸島に上陸するような幼稚な作戦はとらないはずだ。一時的に占領するのは簡単だが、空港も港湾施設も生活インフラもまったくないため、占領し続けるのは容易ではないからだ。無人島なので“盾”になる島民もいない。自衛隊のミサイル攻撃を受けて、上陸部隊はすぐに壊滅してしまうだろう。

 私は次のようなシナリオを想定している。まず中国は長射程ミサイルによる対日攻撃の可能性を通告する。脅された自衛隊は全戦力を周辺海域、空域に配置し、厳戒態勢を維持せざるを得なくなる。ミサイル攻撃による脅迫だけではアメリカ政府による軍事介入は行なわれない。その間隙を縫うように、中国海軍と空軍に守られた海軍陸戦隊(中国版海兵隊)が宮古島を占領するのだ。

 本土周辺海域、空域の警戒活動に張り付いている自衛隊には、とても先島諸島の防衛に戦力を割り振る余裕はなく、戦闘もなく宮古島は無血占領されてしまうだろう。たとえ200名規模の守備隊が配置されていたとしても武力抵抗は不可能である。

 宮古島には約5万5000人の島民がいる。いったん占領を許せば奪還作戦は容易ではない。有人島ということでは近くの石垣島も候補地だが、宮古島のほうが戦略的にはるかに都合がいい。宮古空港は2000mの滑走路を備えており、隣接する下地島の空港には3000mの滑走路もあるからだ。1万2000t級の大型船舶が停泊できる港湾施設も整備されている。

 上陸する中国海軍陸戦隊は1000名規模になるだろう。各種水陸両用戦闘車両、戦車、自走対空砲、地対空ミサイルシステム、地対艦ミサイルシステムなどの装備を携え、駆逐艦やフリゲートなどに護衛された揚陸艦で送り込まれる。そして空港施設を占領し次第、大型輸送機で食糧などのピストン輸送を開始する。さらに輸送艦、補給艦などで補給物質、各種大型兵器を次々に運び込む。またたく間に中国軍による宮古島の占領体制が確立することになる。

※SAPIO2013年7月号

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