芸能

佐藤浩市 三國連太郎の遺言「散骨して」に背いて義母と確執

 4月14日に急性呼吸不全で亡くなった三國連太郎さん(享年90)のお別れ会が7月19日、都内のホテルで開かれた。

「“しゃらくせえ”と思うのか、微笑んでいるのか、彼がどう思うかわからないけど、役者らしい送り方はできました」

 三國さんの遺影の前で、父への想いをかみしめるようにそう話したのは喪主を務めた長男・佐藤浩市(52才)。そして、その姿を三國さんの妻・A子さん(63才)はどこか寂しげに見つめていた。4度の結婚、3度の離婚をした三國さん。佐藤は3人目の妻との間の子供で、A子さんは4人目の妻だ。

「戒名はいらない」
「散骨して誰にも知らせるな」
「三國連太郎のままで逝く」

 三國さんは、病床で佐藤にこんな言葉を遺していた。4月17日に、静岡県沼津市の自宅で行われた葬儀では、遺言通り、位牌には、戒名でも、本名の「佐藤政雄」でもなく、「三國連太郎之霊位」とだけ綴られ、密葬形式で行われた。しかし、佐藤はひとつだけ遺言に背いた。

「A子さんは三國さんの遺言通り、遺骨は散骨する方向で考えていたんですが、佐藤さんが“納骨したい”と言って譲らなかったんです。沼津には三國さんの両親が眠る代々のお墓があるので、A子さんは“それなら沼津のお墓にしましょう”と言ったのですが、佐藤さんは“沼津は遠すぎる。東京に新しくお墓を建てたい”と、その提案をはねのけたんです」(三國家を知る人)

 三國さんとの間に子供がいなかったA子さん。三國さんの死後、三國家の墓は自分が管理していくつもりだが、いずれ、自分もその墓に入った後は、お墓の管理は佐藤に頼らざるをえない。三國家代々のお墓がある以上、沼津の墓に入れるのが自然だと考えていたA子さんだったが、佐藤の考えを優先し、「それではお任せします」と、佐藤に三國さんの遺骨を任せることにしたという。

「A子さんにとっては苦渋の決断だったと思いますよ。東京に佐藤さんがお墓を建てることになれば、そこには佐藤さんのお母さんも入る可能性も高いですし、そうなれば自分はその墓には絶対に入ることはできないでしょうからね…。最期を看取った妻である彼女が、三國さんと一緒の墓に入れないのは切ない話ですよね」(前出・三國家を知る人)

 それまで佐藤とA子さんは、気軽に連絡を取り合う仲だったが、三國さんを失ってからは、徐々に疎遠になっていった。そしてA子さんは、佐藤のこともいつしか「浩市」ではなく「佐藤さん」と呼ぶようになってしまった。佐藤の子供を「孫」と呼ぶこともなくなったという。

「A子さんはお墓についてはもう諦めていますよ。“私は三國さんと30年も一緒にいられた。三國さんが遺してくれた思い出もあるし、彼の映画や映像があるから、それで充分”って自分を納得させるように話していました。

 佐藤さんは父と呼べる存在を知らずに生きてきて、亡くなってようやく父が帰ってきたことになりますよね。亡くなった今だからこそ、息子として尽くしたいという佐藤さんの気持ちを、彼女はくんだんでしょう。

 ただ、三國さんがいなくなったことで、息子や孫のようにかわいがっていた佐藤さんの家族が、すっかり他人のように変わってしまったことはとても寂しそうにしていました…」(前出・三國家を知る人)

※女性セブン2013年8月8日号

関連記事

トピックス

六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
高市早苗総理の”台湾有事発言”をめぐり、日中関係が冷え込んでいる(時事通信フォト)
【中国人観光客減少への本音】「高市さんはもう少し言い方を考えて」vs.「正直このまま来なくていい」消えた訪日客に浅草の人々が賛否、着物レンタル業者は“売上2〜3割減”見込みも
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン