ライフ

林真理子 40才以降の同窓会「手かけているか否かで差出る」

<いつまでも前を見て努力を続けること。これぞまさしく、美女の条件だと思うのです>

 最新著書『美女入門金言集 マリコの教え117』(マガジンハウス刊)には、林真理子さん(59才)の実体験から生まれた、美女になるための、具体的で時に辛口の名言が満載。その実践者たる林さんは、それだけに肌も髪も美しく輝き、そして、この日の装いも、モノトーンのワンピースと白いジャケットで大人の女のシックな風格と若々しさを感じさせた。

 現在59才、決して衰えない“美への野心”の源泉とは。そして、そんな林さんから世の女性へのアドバイスを聞いてきた。

「若い時は何もしなくてもいいんです。肌もツヤツヤしているし、髪もキレイですから。でも、40才を過ぎたら、自分に気をつかい、手をかけているかどうかで、まったく違ってしまう。それが如実に出るのが、同窓会です。

 卒業してから20年、30年ぶりに会った時、「高校時代、あんなにキレイだった子が…」ということもあれば、「あの美女は誰?」「え、あの全然目立たなかった子が!」ということも。そこに、努力の有無がはっきりと見えますよ。

『もう年だからいいじゃない』
『どうせ私は』
『夫も子供もいるのに今さら』

 などと言う人もいます。私もそう思うことがあります。でも、まだ人生は長いですよ。80才までずっと諦めて、『どうせ』と不満を言いながら生きるんですか。

 40才過ぎたら、多少気をつけるだけで、10倍ぐらいになって返ってくると思うんです。それなりのボディークリームを使ってお手入れしていれば、キレイでいられる。何もしなかったら、どんどんおばさんになっていく。お金をかけることもだけど、それ以上に“気をつかっている人が勝ち”という気がします」(林さん)

 女子会と称して、似たような年格好の女性だけで集まって、夫の悪口で盛り上がるのは、楽しいし、いいストレス発散になるかもしれない。でも、林さんは書く。

<私が嫌いなのは、結婚した男、しかも自分の生んだ子どもの父親を悪く言うというその根性だ><よく夫の悪口を言いまくる女性がいるが、それはそんな男を選んだ自分がいかに馬鹿か、天下に公表しているようなものだ>

「同じ女友達を持つのでも、キレイな人たちっていわれるグループに入らないとだめ。造作のキレイさじゃなくて、心構えがキレイで、おしゃれなママたちの中に。

 それは、マダムとおばさんの違い、というのかな。つい最近、ある都心のホテルのレストランに、ランチに行ったんです。そしたら、黒いかたまりがいる。びっくりして見たら、ぺったんこの靴にロングのスカート、上にひらひらしたレースのジャケットを制服みたいに着たおばさんたち。あ、こういう中に入ってしまったら、いけないって(笑い)。

 一方、キレイなマダムの中にいると、美容ひとつをとっても、役立つ情報を得られるし、髪も肌もお手入れして、キレイでいたいと思いますよね。私はおしゃれな女友達と会う時って、すごく緊張しますもの。何を着ていけばいいのかな、髪やネイルはキレイかなって、朝から考えたりして。

 こんな話をすると、『林さんはお金があるから、美容院にもしょっちゅう行けるし、洋服も買える』と言われます。確かに私はしょっちゅう洋服も買うし、美容院にも行く。髪に空気を入れてもらうんです。プロでなきゃできない空気の入れ方というのか、ブローをしてもらっているんです。年をとったら、本当に髪と肌ですから。今はレーザーによるシミの手入れなども、特別なことじゃないでしょう。

 でも、そうやってお金をかけなくても、髪は自分で手入れして、いつも一分のすきもなく、キレイにしている人もいる。その人は、私よりずっと年上ですけど、いつ見てもキレイ。ですから、お金がないからと諦めるのは理由にならない。心持ちの問題だと思うんです」(林さん)

※女性セブン2013年8月22・29日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

“激太り”していた水原一平被告(AFLO/backgrid)
《またしても出頭延期》水原一平被告、気になる“妻の居場所”  昨年8月には“まさかのツーショット”も…「子どもを持ち、小さな式を挙げたい」吐露していた思い
NEWSポストセブン
露出を増やしつつある沢尻エリカ(時事通信フォト)
《過激な作品において魅力的な存在》沢尻エリカ、“半裸写真”公開で見えた映像作品復帰への道筋
週刊ポスト
初めて万博を視察された愛子さま(2025年5月9日、撮影/JMPA)
《万博ご視察ファッション》愛子さま、雅子さまの“万博コーデ”を思わせるブルーグレーのパンツスタイル
NEWSポストセブン
憔悴した様子の永野芽郁
《憔悴の近影》永野芽郁、頬がこけ、目元を腫らして…移動時には“厳戒態勢”「事務所車までダッシュ」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
尹錫悦前大統領(左)の夫人・金建希氏に贈賄疑惑(時事通信フォト)
旧統一教会幹部が韓国前大統領夫人に“高級ダイヤ贈賄”疑惑 教会が推進するカンボジア事業への支援が目的か 注目される韓国政界と教会との蜜月
週刊ポスト
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(左・時事通信社)
【東大前駅・無差別殺人未遂】「この辺りはみんなエリート。ご近所の親は大学教授、子供は旧帝大…」“教育虐待”訴える戸田佳孝容疑者(43)が育った“インテリ住宅街”
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
【エッセイ連載再開】元フジテレビアナ・渡邊渚さんが綴る近況「目に見えない恐怖と戦う日々」「夢と現実の区別がつかなくなる」
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』も大好評 いつまでのその言動に注目が集まる小泉今日子のカッコよさ
女性セブン
田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴力動画拡散の花井組》 上半身裸で入れ墨を見せつけ、アウトロー漫画のLINEスタンプ…元従業員が明かした「ヤクザに強烈な憧れがある」 加害社長の素顔
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン