ライフ

男性ホルモン値を上げる牛ロース、鶏胸肉、卵、アジ、サケ

 勃起力の低下や男性更年期の症状に悩む中高年が増えているなか、注目されているのが男性ホルモン(テストステロン)が果たす役割だ。男性ホルモンにまつわる最新情報を、『ホルモン力が人生を変える』(小学館101新書)著者で順天堂大学医学部附属順天堂医院泌尿器科の堀江重郎医師に訊いた。

 60歳で会社を定年退職して1年。会社員時代は何をやるにも積極的だったのに、いざ定年になるとすっかりやる気がなくなり、疲労が取れず、夜中にトイレに立つ回数が増えて、全然寝付けない。病院で検査しても、特に悪いところが見つからない──こんな症状の人は、男性ホルモン低下によるLOH症候群(男性更年期障害)かもしれない。

 堀江重郎順天堂大学医学部教授が語る。

「男性ホルモン減少で起こるLOHの症状は、大きく肉体面と精神面に分けられます。肉体面では、筋力低下、筋肉痛、疲労感、ほてり、発汗、頭痛、めまい、耳鳴り、ED(勃起不全)、朝勃ちの消失、頻尿など。精神面では不安、いらいら、抑うつ、不眠、集中力・記憶力の低下、性欲の減退などが挙げられます」

 男性ホルモン値を上げる方法のひとつに、食べ物によって効果を得る方法もある。

「男性ホルモンを増やすには、体内でつくることができない9つのアミノ酸のバランスを示す『アミノ酸スコア』が満点の100またはそれに近い食品をとることが近道です。牛ロース(脂身なし)、鶏むね肉、鶏肝臓、鶏卵、牛乳、アジ(生)、サケ(生)などが満点です。他にも、木綿豆腐、アサリ、オートミール、ナッツ類、人参、山芋なども高スコアの食品です」

 体内で活性化された酵素による酸化ストレスを取り除く「抗酸化食品」もおすすめだ。

「酸化ストレスは細胞や血管にダメージを与え、動脈硬化を促進します。男性ホルモンが低下すると酸化ストレスが増大するので、抗酸化食品をしっかり摂取することで、男性ホルモンの分泌につながります」

 抗酸化物質は野菜の皮に多く含まれる。トマトの皮にはリコピンが多く含まれ、スイカの実と皮の間にある白い部分には天然の勃起力回復作用があるシトルリンが含まれている。

「アボカドの実だけでなく皮やタネまでもすべて砕くハイパワーミキサーなどでジュースにして飲むのもおすすめです」

 最近ではタマネギも抗酸化食品として注目されており、サプリメントの開発も進んでいるという。

※週刊ポスト2013年9月13日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン