ビジネス

人材関連銘柄に投資妙味 「相場になれば株価5倍」と専門家

 方向性の見えにくい相場展開が続いているが、今後の相場の中心となるのはどんな銘柄か。カブ知恵代表・藤井英敏氏は、人材関連銘柄の中でも「テンプホールディングス」(東証1部・2181)に注目している。

 * * *
 秋以降、相場の中心になるのは、アベノミクス第3の矢「成長戦略」関連であることは疑いようがない。特に注目されるのは「雇用流動化」に向けた規制緩和だろう。成長産業への人材の流動化を進めるために、参院選前は世論に配慮して踏み込めなかった解雇規制の緩和も、参院選の大勝で一気に進展する可能性が高く、そうなれば「人材」関連銘柄が動意づくのは必至の情勢だ。

 そうした中で、人材業界2位のテンプホールディングスは、傘下にテンプスタッフやインテリジェンスなどを抱える“総合デパート”で、人材流動化銘柄のど真ん中といえる。

 今年4月に買収した人材派遣大手のインテリジェンスホールディングスが加わったことで3位のパソナグループを大きく引き離し、首位のリクルートを追撃する態勢を整えつつある。

 特にインテリジェンスは「DODA(デューダ)」ブランドの人材紹介サービスや「an」などの求人広告を手がけるほか、中国での日本企業向け人材紹介で業界トップの実績を持つ。いずれもこれまでテンプが手薄だった分野であり、そのシナジー効果は大いに期待できるところだ。

 また、グループ内に米国の大手再就職支援会社ドレーク・ビーム・モリン(DBM)から国内で唯一ライセンスを有する日本DBMも抱え、解雇規制の緩和によって再就職支援のニーズが高まり、業績拡大の追い風となるのは間違いない。株価は1年で2倍はもちろん、相場になれば5倍になっても不思議ではない。

※マネーポスト2013年秋号

関連キーワード

関連記事

トピックス

“令和の小泉劇場”が始まった
小泉進次郎農相、父・純一郎氏の郵政民営化を彷彿とさせる手腕 農水族や農協という抵抗勢力と対立しながら国民にアピール、石破内閣のコメ無策を批判していた野党を蚊帳の外に
週刊ポスト
緻密な計画で爆弾を郵送、
《結婚から5日後の惨劇》元校長が“結婚祝い”に爆弾を郵送し新郎が死亡 仰天の動機は「校長の座を奪われたことへの恨み」 インドで起きた凶悪事件で判決
NEWSポストセブン
6月2日、新たに殺人と殺人未遂容疑がかけられた八田與一容疑者(28)
《別府ひき逃げ》重要指名手配犯・八田與一容疑者の親族が“沈黙の10秒間”の後に語ったこと…死亡した大学生の親は「私たちの戦いは終わりません」とコメント
NEWSポストセブン
「最後のインタビュー」に応じた西内まりや(時事通信)
【独占インタビュー】西内まりや(31)が語った“電撃引退の理由”と“事務所退所の真相”「この仕事をしてきてよかったと、最後に思えました」
NEWSポストセブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬・宮城野親方
【元横綱・白鵬が退職後に目指す世界戦略】「ドラフト会議がない新弟子スカウト」で築いたパイプを活かす構想か 大の里、伯桜鵬、尊富士も出場経験ある「白鵬杯」の行方は
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問される佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《ブラジルへ公式訪問》佳子さま、ギリシャ訪問でもお召しになったコーラルピンクのスーツで出発 “お気に入り”はすっきり見せるフェミニンな一着
NEWSポストセブン
「日本人ポップスターとの子供がいる」との報道もあったイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
イーロン・マスク氏に「日本人ポップスターとの子供がいる」報道も相手が公表しない理由 “口止め料”として「巨額の養育費が支払われている」との情報も
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
《会社の暗部が暴露される…》フジテレビが恐れる処分された編成幹部B氏の“暴走” 「法廷での言葉」にも懸念
NEWSポストセブン
渡邊渚さんが性暴力問題について思いの丈を綴った(撮影/西條彰仁)
《渡邊渚さん独占手記》性暴力問題について思いの丈を綴る「被害者は永遠に救われることのない地獄を彷徨い続ける」
週刊ポスト
 6月3日に亡くなった「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄さん(時事通信フォト)
【追悼・長嶋茂雄さん】交際40日で婚約の“超スピード婚”も「ミスターらしい」 多くの国民が支持した「日本人が憧れる家族像」としての長嶋家 
女性セブン
母・佳代さんと小室圭さん
《眞子さん出産》“一卵性母子”と呼ばれた小室圭さんの母・佳代さんが「初孫を抱く日」 知人は「ふたりは一定の距離を保って接している」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《レーサム創業者が“薬物付け性パーティー”で逮捕》沈黙を破った奥本美穂容疑者が〈今世終了港区BBA〉〈留置所最高〉自虐ネタでインフルエンサー化
NEWSポストセブン